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爆風で二宮さんの腕に抱えられたまま、私の身体も飛んで。
でも、二宮さんの指が、ぎゅうと私の後頭部を庇って、床に叩きつけられても
さっきみたいな身体の軋む音は、しなかった。
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パラパラ･･･････････零れ落ちる、破片たち。
もわもわと立ち込める煙。
火薬の匂い。
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和「･････････なんて顔してんの・笑」
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私を抱き締めたまま、瓦礫だらけの床で。
二宮さんが、笑う。
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A「････生きて････る･････？」
和「生きてるよ」
私はまだ、今起こったことが理解出来なくて。
二宮さんの血まみれの頬っぺたを撫でようと指を伸ばしたけれど、
指が、震える。
和「A置いて死にません・笑」
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そう、笑う二宮さんの笑顔が、あれ？滲んで、ゆく。
A「･･･････どして･･････ウソ････だ････」
また、この声が聞けた。
また、この肌に触れた。
絶望で割れた心がゆっくりと、ゆっくりと、涙で濡れてゆく。
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翔「･････ニノ･･･お前･･･っ」
爆風から身体を避けれた、のか櫻井さんが目を大きく見開いたまま走り寄ってきて
和「生きてる生きてる」
二宮さんは櫻井さんに笑って、立ち上がった。
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すぅ、と立ち上がった二宮さんが、ボキ、と首を鳴らした。
和「返り血を瀕死の重傷と思わせた。とゆー俺の頭脳プレイへの賞賛はとりあえず置いておいて」
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二宮さんがニヤリ、と微笑む。
ホームラン打ったバットを、床をガリガリ音を立てながら、引き摺ってゆく。
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和「俺の嫁になーに言ってくれてたかなぁ〜？」
「ひ････ひぃぃ････････」
爆発が反対方向だったから無傷で済んだけれど、恐怖で心折れたラスボスが
四つん這いで悲鳴をあげながら逃げるのを、カツ、カツ、二宮さんの革靴がゆっくりと
追い詰めてゆく。
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和「さ〜って、野球の始まりですよ」
ニッコリと、血塗れの二宮さんが、微笑んだ。
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なの(プロフ) - どうしてこんなにみんなを幸せにできる小説が書けるんですか？ (2016年12月27日 13時) (
レス) id: 8028e8d2d9 (このIDを非表示/違反報告)
riko0509jump(プロフ) - 今まで読んだ中で一番良かったです!! (2016年6月18日 9時) (レス) id: 9ee3caaa75 (このIDを非表示/違反報告)
ミイチゴ(プロフ) - 初めまして☆1年前臭い耳の為、耳鼻科に通っている時の待ち時間でキスミーダーリンを読ませて頂きました。なんって素敵でゲスぃんだと！←。瀬音さまの描くゲス王子BD、ご馳走様でした！ (2015年7月4日 15時) (レス) id: 31f5f51951 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 会いたかった二人にまた会えるなんて！嬉しい！ブレない二宮さんと同じくらい強くて逞しい主人公ちゃんが大好きでした。瀬音さんの書く二宮さんには、大きな愛と圧倒的な覚悟があって、とても美しくて、やっぱりカッコイイです。素敵なお話をありがとうございました！ (2015年6月28日 14時) (レス) id: 9090ebc522 (このIDを非表示/違反報告)
ムーナカ(プロフ) - この2人、というかこのウチュウジンの仲間の皆さん大好きです！瀬音さんワールドと勝手に命名してる、笑いと笑いと笑いと胸キュンと涙、最後はじぃんときて、鼻水と涙目で大爆笑みたいな、世界が大好きで、本当にいつもありがとうございます。瀬音ラブです！ (2015年6月23日 0時) (レス) id: 0c2c0c5cc4 (このIDを非表示/違反報告)
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