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A「オラァ！私のダンナ返せや！クソジジイ！！！！！」
大きく振りかぶって、投げる。
カラン、と私の左手から離れたバットが、床に落ちて高い音を立てる。
・
・
ボールが、爆発する前に。
・
・
・
ラスボスから離れて、床に倒れる二宮さんの身体に、
私は全身を被せる。
・
・
細い身体を、
愛しい身体を、
ぎゅう。力いっぱい、抱き締めた。
・
・
・
この人は、私が、守る。
そうです。
二宮さんより横幅あるんじゃね？ってくらい太ってきたのも
今日、この日の為です。ウソです。
・
・
・
でも、太って良かった。
私の身体で、爆発から、爆風から、この人を守れる。
・
・
・
「う…うわああああ･････････！」
ラスボスの悲鳴の合間に、
・
・
腕に抱きしめる愛しい人に、告げる。
・
・
A「････二宮さん。大好きです」
・
・
・
聞こえていると、いいなぁ。
最期の私の声が、この人に、届いているといいなぁ。
ぎゅう････････････抱き締めて、告げる。
大好きです。
大好きです。
私に、いっぱい幸せくれたあなたに会えてよかった。
私、生まれて良かった。
大好きです。
大好きです。
・
・
・
・
「うん。俺も。」
・
・
耳元で、甘い声が、した。
・
・
・
全然動かなかった、腕の中の二宮さんの身体が、
起き上がりながら、右腕で私の身体を抱き締める。
A「･････っ、え、え！？」
・
・
グイ、と私の身体を片手で抱えながら。
二宮さんの左腕が、床に落ちているバットを、取り上げるのを
まるでスローモーションのように、見た。
空を放物線を描いて落ちてゆくボールが、逃げ惑うクソジジイが、ゆっくり視界に入って来て。
そのボールを、
・
・
二宮さんがバットで思いっきり。
・
・
誰もいない壁へ打つのと、
和「ハイ。ホームラン♪」
･･･････二宮さんの笑い声と、
壁がバァン！と爆音と爆風と共に砕け散るのを、
・
・
二宮さんの腕の中で、見た。
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なの(プロフ) - どうしてこんなにみんなを幸せにできる小説が書けるんですか？ (2016年12月27日 13時) (
レス) id: 8028e8d2d9 (このIDを非表示/違反報告)
riko0509jump(プロフ) - 今まで読んだ中で一番良かったです!! (2016年6月18日 9時) (レス) id: 9ee3caaa75 (このIDを非表示/違反報告)
ミイチゴ(プロフ) - 初めまして☆1年前臭い耳の為、耳鼻科に通っている時の待ち時間でキスミーダーリンを読ませて頂きました。なんって素敵でゲスぃんだと！←。瀬音さまの描くゲス王子BD、ご馳走様でした！ (2015年7月4日 15時) (レス) id: 31f5f51951 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 会いたかった二人にまた会えるなんて！嬉しい！ブレない二宮さんと同じくらい強くて逞しい主人公ちゃんが大好きでした。瀬音さんの書く二宮さんには、大きな愛と圧倒的な覚悟があって、とても美しくて、やっぱりカッコイイです。素敵なお話をありがとうございました！ (2015年6月28日 14時) (レス) id: 9090ebc522 (このIDを非表示/違反報告)
ムーナカ(プロフ) - この2人、というかこのウチュウジンの仲間の皆さん大好きです！瀬音さんワールドと勝手に命名してる、笑いと笑いと笑いと胸キュンと涙、最後はじぃんときて、鼻水と涙目で大爆笑みたいな、世界が大好きで、本当にいつもありがとうございます。瀬音ラブです！ (2015年6月23日 0時) (レス) id: 0c2c0c5cc4 (このIDを非表示/違反報告)
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