体育教師に求婚されたんですが【冨岡義勇】

エピローグ ページ37

「卒業だね〜〜!!!Aっ」


『そうですねぇ、やっとです』



「でもA、留学するんでしょ?」



『そうですよ』



「やだここにいて」


『無理ですよ〜』



卒業式を終え、私たちは校門近くに居た。



今では千代とはかなり仲が良い。




「あっ!!!!!」


『何ですか五月蝿いですね』


「Aに伝言忘れてた!!」



『それ重要じゃないですか、で何なんですか』


「義勇が生徒会室に来てほしいって」


『えええ!?早く言って下さいよ!?!?』




爆速で生徒会室に走った。



途中で声をかけられたがごめんなさい、とスルーし、生徒会室にとにかく走った。




扉を開けると、先生は居た。



『待ちましたか?』


「…いや、」


『何か、ありましたか?』


「伝えたいことが、ある」



首を捻り、何ですかと聞いた。



その瞬間、彼が何かをポケットから出した。



『…何ですかその…小さい箱』


「…その、」


彼が箱を開くと、きれいな指輪があった。









えっそんなわけないでしょ!?!?




『えっ、まさか、嘘』


彼が私の手を取って、


「…前世では、本当に守りきれなかった、だから…」



指輪が私の薬指に通った。




そして、それから、壁に追い込まれた。








『…あのう?』




「結婚してくれ」



あの時と、変わらない＿＿＿＿＿＿





私は、小さく微笑んで呟いた。



『…もちろんです』

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