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13.1 ページ33

千代「…先生、ちょっとA借ります」


『え?』


千代「来て、お願い」



今までの彼女と似ても似つかない声の暗さだった。



何か、あったのだろうか?




『…いいですけど』


千代「…アンタ、用あったんじゃないの」


『そうですけどね、まぁ何時でも良いので』


千代「…そう」


「…A」


『はい?』


「屋上(で待ってる)」



『………ふふ、分かりましたよ、義勇さん



…行きましょう?犬吠埼さん』


彼女の手を掴み返し、半ば強制的に体育館に入れ、そこから一番近くの教室に引きずり込んだ。


「…あの、」
『何かあったんですか?』


食いかかるように吐き捨てた。


「…もう、許してもらおうなんて思わない」


彼女がその場に膝をついた。



何をするんですか、と言おうとして、それは喉で止まった。









「____……本当にごめんなさい」





頭を垂れて、彼女はいわゆる土下座をした。






『…それは、本心ですか?



私のことを陥れ、嫌われるように仕向け、挙げ句今世では仲良しのふりして…



そんなふりをして、私のことを屋上から落としたんですか?



もちろん許そうなんて思いませんよ女王を気取ったお馬鹿さん。



とりあえず顔あげてください』



彼女が虚ろな顔で頭をゆっくりとあげた。


「…私が間違ってた…ただ、貴方が羨ましかった」


『…で?』


「ずっと、貴方より前から柱で…愛柱として、一生懸命頑張って。愛されたくて、強くなって頑張った」


『…強いのは認めますよ。貴方は強かった。私よりずっと。』


「…Aは、柱になった…はじめて、原点にして頂点だった。完璧だった。私なんかもう誰の目にも映ってなかった」


『だから私を…?』


「考えに考えて、出た答えはもう裏切ることだけだった。おもちゃみたいに遊んで…もう一度私が頂点である世界が見たかった」


『…』


「でも、得られたのは何もなかった」


『…そうで…しょうね』




相槌も、どうやってうてばいいか分からなくなるほど、



私は、泣いていた。

13.2→←13.富里さんと犬吠埼さん



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設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇   
作品ジャンル:アニメ
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しろみぃ(プロフ) - 澪凪さん» あぁーーー!!!!!久しぶりぃ!!!!ほんっとごめん完全に忘れ去ってた……………マジで土下座する……更新するねさねみんの頑張るよ……… (2021年12月31日 21時) (レス) id: 02d7799d85 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - みい久しぶり〜!年末に読み返してた笑 やっぱりみいの文章好きだな〜!実弥のも続き待ってるね!! (2021年12月31日 3時) (レス) @page38 id: 917aafc07f (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - 完結おめでとうございます!!とても面白かったです(≧▽≦) (2021年6月9日 6時) (レス) id: 87d010c47c (このIDを非表示/違反報告)
ぱるすた(プロフ) - ななが失敗作ですか!!良い作品っしょ!! (2020年10月23日 18時) (レス) id: 9d6ba54971 (このIDを非表示/違反報告)
しろみぃ* - あげは?さん» そうですねぇwやっちゃいますか...w←犬吠埼:は?ないしそんなの!この私がそんな目にあうとかホントにないし(ry (2020年9月16日 21時) (レス) id: 8058ce97ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しろみぃ* | 作成日時:2020年9月5日 22時

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