体育教師に求婚されたんですが【冨岡義勇】

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しばらくして、医者と一緒に冨岡先生が来てくれた。



医者は私を診察して、何かを紙に書き込みながら部屋を出ていった。





先生と、一応二人にはなった。




が、沈黙。


『…なんか、すいません、先生…』


「なんで、Aが謝るんだ」


『…絶対心配したでしょう?』


「…ああ」


『否定ナシですか』


ははっ、と笑った。


左腕で体を支え、ベッドから脚を下ろした。


「っ、待て!」




『いや、腕以外元気なんですけど…』


「そういう問題じゃない、安静にしてろと」


たち上がろうとし、目の前がチカチカして、崩れ落ちそうになり、先生が支えてくれた。

「大丈夫か…!?」


『あ……はい、…








ところで、離して頂けないでしょうか…』


そう、支えてくれたのは良いのだが…その流れで抱き締められているのである。


「…守ってやれなくて、すまない」


『先程の台詞そのまま返して宜しいですか…なんで謝るんですか…



…あのう…ちょっと離してくださいませんか…』



その後なんとかはなしてもらいました。


…ちなみに、五分くらいかかりました。

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