憔悴 ページ4
ホテルに到着。
部屋に入り、シャワーを浴びようとした時だった。
あれ、ネックレスが無いぞ！
球場に落としてきたかな？
どうしよう…樹理に貰った、大事な物なのに！
あれが無いと、試合の時に不安だよ！
どうか、心の優しい人が届けてくれますように！
ひとまず、シャワーを浴びて着替える。
急いで髪を乾かし、簡単にメイクをしてロビーへ。
『ごめん翔太、お待たせ！』
18「いーって事よ、俺も今来たばっかだし」
今日は、大地さんと益田さんが、私と翔太を食事に連れて行って下さる。
待ち合わせ場所の海浜幕張駅に着くと、既に大地さんが待っていた。
M7「Aちゃん、武田君、こっちだよ！」
18「すみません、お待たせしちゃって」
『あれ、益田さんは？』
M7「さっきLINEが来て、あと5分位で着くって。
しかし…二人とも身長高くて、目立つねぇ笑」
『翔太がでかいだけでしょ笑』
18「そう言うお前こそ、でかいだろ！笑」
『ってか、今はヒール履いてないからね！笑』
M7「ヒール履いたら、俺なんか抜かされるよ笑」
『大丈夫です、5cmまでって決めてるので笑』
18「そうは言っても、単純計算で173だからな笑」
M7「女の子で173って、凄いなぁ笑」
18「まぁ、トウシューズで立てば、確実に180はオーバーしますけどね笑」
M7「是非見たい！笑」
『普通のスニーカーなんで、ちょっと無理かも知れませんけど、やってみますね』
柱に掴まり、ポワントの状態に。
さながら、大地さんを見下ろす感じになった。
M7「わ〜ぉ！笑」
18「これで、俺と同じ位の目線の高さです笑」
M7「バレリーナって、凄いなぁ笑」
『あっ、益田さん来ましたよ！』
M52「みんな、お待たせぇ！」
M7「直也、遅いぞ！笑」
18「さすが同期、仲良しですね笑」
M52「武田君達には、負けるよ笑」
『いやいや笑』
M7「さ、ぼちぼち行きますか！」
大地さんの号令で、お店に向かう。
しかし…ネックレスは、どこ行ったのかな？
一抹の不安を抱えながら、歩き出した。
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作者名：ゆみぃ | 作成日時：2019年12月30日 2時
