花の都の真ん中で第7幕 (ページ1)

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邪魔（M13目線）ページ1

試合後、廊下を歩いているAさんを発見。

シャワーを浴びた直後だろうか、頬はポッと上気したように紅い。

色白だから、余計に可愛い。

今は誰もいないみたいだし、声を掛けてみよう。

M13「お疲れ様で～す！」

『あれ、どうしたの平沢くん』

M13「この後、室内で居残り特打なんです」

『本当に、頑張るねぇ』

M13「そうでもしないと、レギュラー獲れませんから」

『大丈夫、平沢君ならきっと出来る！』

M13「ありがとうございます！
吉川さんに言って頂けて、元気が出ました！」

『でも、私からは打たせないよ笑』

M13「望む所です、いつか必ず打ちますよ！笑」

『掛かって来なさい！笑』

この後も、他愛ない話で盛り上がった。

M13「えっ、そうなんですか！？笑」

『うん、あれは面白かった！笑』

だが、ここで俺は現実に引き戻される。

18「お～い、もうぼちぼち帰る時間だぞ～！」

Aさんのチームメイト、武田さんだ。

『あっ、ほんとだ！
ごめん平沢君、また明日ね！』

M13「はい、お気を付けて！」

武田さんに連れられ、Aさんは帰って行った。

二人を見送った後、ふと思った。

…あそこで邪魔が入らなかったら、もっと話せたのに。

何としてでも、Aさんを振り向かせてやる！

そう心に決めて、特打に向かった。