花の都の真ん中で第4幕 (ページ49)

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届け（Ys16目線）ページ49

7月になった。

チームはバタバタしてたけど、どうにか落ち着いた。

気持ちを切り替えて、頑張らなあかん。

そんなこんなで、今日は練習。

クラブハウスに着くと、入口には笹の葉。

その側には、カラフルな短冊とマジック、そして糸が。

…そうや、もうすぐ七夕なんやな。

折角やから、願い事でも書くか。

すると、続々とチームメイトがやって来た。

Ys1「おっ、七夕の短冊や！」

Ys10「懐かしいなぁ。
子供の頃、“仮面ライダーになりたい”とか書いたよ笑」

Ys29「分かる分かる、クラスに必ず一人は、そういう願い事書く人がいますよね笑」

Ys30「俺、“彼女出来ますように”って書くわ笑」

Ys36「好きな人が振り向いてくれますように、っと…」

Ys50「どうか、結婚出来ますように…！」

Ys42「つか、七夕って俺の誕生日やで！笑」

Ys31「確かに！笑」

みんなが、思い思いに短冊を書き、笹に吊るしていく。

Ys31「樹理は、何て書いたん？」

Ys42「めっちゃ気になるわ！笑」

「じゃあ、晃大朗とグッチさんにだけ見せます笑」

“大切な人と、健康で幸せに過ごせますように”

Ys42「大切な人、って…Aちゃんやろ？笑」

「はい…照」

Ys42「見せつけやがる！笑」

Ys31「樹理、あともう少しだから、頑張ってな！」

「晃大朗、ありがとな」

福岡にいるAまで、この願いが届きますように…

そっと念じながら、短冊を吊るした。