花の都の真ん中で 第4幕

あと少し（Ys16目線） ページ47

交流戦最終日、ホークスとの3戦目。

ようやく、1軍に上がる事が出来た。

1勝1敗やし、最終カードは勝ち越したい。

ベンチの前でウォーミングアップをしていると、翔太がやって来た。



18「この前は言い過ぎた、ごめんな」

「ええよ、俺もあれで目が覚めたから」

18「ぶっちゃけ、樹理はどうしたい？」

「すぐにでも、Aに会いたい…」

18「そう言うと思ったよ笑」

「その前に、連絡どないしよう？」

18「まだ、電話もLINEもしてないんだ？」

「“会いたい”って言うのが、怖いねん」

18「馬鹿だなぁ、男なら勇気出さないと！笑」

「せやけど、今じゃない気がするんよ」

18「それじゃあ、来月はどう？
A、7月19日が誕生日だから。
樹理も同じ誕生日だし、そこで仲直りだ！
オールスター休みだから、きっと会えるよ」

「翔太、ナイスアイデアや！」

18「頑張ってね、応援してるから！
結果報告、楽しみに待ってるよ笑」

「あんまり、期待せんといて笑」

18「おいおい！笑」



そうや…俺とA、おんなじ誕生日やった。

付き合って最初の誕生日、絶対一緒に迎えたい。

翔太、ほんまにありがとう。



A…あともう少しだけ、待っててな？

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