花の都の真ん中で 第4幕

プレイボール ページ32

開場時間になり、お客さん達が次々とやって来た。

ドームはあっという間に満員になり、熱気を帯びる。



スタメンが発表された。



1番・ショート 今宮さん

2番・セカンド 本多さん

3番・センター ギータさん

4番・ファースト 内川さん

5番・DH デスパイネ

6番・レフト 晃さん

7番・サード 松田さん

8番・キャッチャー 高谷さん

9番・ライト ばやし君



先発は、和田さん。

私と翔太は、ベンチスタート。

開幕のベンチに入れて頂けるなんて、なかなか無い。



そして…ばやし君、開幕スタメンおめでとう！

キャンプからずっと、“開幕スタメン獲ります！”って言ってたから、何だか嬉しい。

その勢いで、レギュラーも獲って欲しいなぁ。



両チームの全選手、コーチ、そして監督がグラウンドに出て整列すると、国歌の演奏。

自然と、背筋が伸びる。



ホークスのナインが、守備位置に着く。

最初のバッターが、打席に入る。

そして、マウンドに上がる和田さん。



主審「プレイボール！！」



たった今、戦いの火蓋が、切って落とされた───

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