開幕前日 ページ30
明日は、いよいよ開幕の日。
練習をしようと、ドームに向かった。
車窓から見える桜並木が、綺麗だ。
到着すると、私以外は誰も来ていない。
着替えてストレッチをしていると、巨さんがやって来た。
『おはようございます、巨さん』
16「おはよ、Aちゃん…って、髪切ったの!?」
『はい、優勝と日本一に向けての決意表明って事で!』
16「かっこいいなぁ、みんなより何倍も男前だよ笑」
『いや、巨さんも充分男前ですよ!笑』
16「ははっ、ありがとう笑
いよいよ、明日から始まるね」
『はい、何だかワクワクしてきました笑』
16「遠足の前日みたいな気分だよね笑」
『ふふっ笑』
16「とにかく、今年は怪我無く、優勝と日本一だ!」
『はいっ、頑張りましょう!』
16「良かったら、一緒にランニングしない?」
『良いですよ、是非!』
巨さんと、ランニングをする事に。
すると、岩嵜さんもやって来た。
17「おい巨、抜け駆けはずるいぞ!
Aちゃん、良かったら俺も混ぜて!」
『はい、喜んで!』
巨さんと岩嵜さんに挟まれる形で、3人で走る。
あぁ、二人の火花バチバチが凄い…
こういう時、翔太がいたらなぁ…
と思っていたら、聞き慣れた声が。
18「A〜、俺も一緒に練習するぞ〜!
すいません、ちょっとこいつ借りますね」
救世主・武田翔太現る!笑
これで、ひとまず安心だ。
18「お前、大丈夫だったか?」
『さっきから、二人ともバトルしてて、怖いよ…』
18「先輩だから、無下には出来ないもんなぁ…」
『この際、樹理の存在を言った方が良いのかなぁ?』
18「とりあえず、今は耐えるしかなさそうだな…」
『翔太、私頑張るよ。
樹理は勿論、チームの為にも』
18「おう、それでこそAだ!」
持つべきものは、親友。
翔太、いつもありがとう!
最終的に、4人で走る事になった。
走っているうちに、自然とバチバチも収まり、一件落着。
これで、明日から頑張れそうだ!
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作者名:ゆみぃ | 作成日時:2019年3月24日 22時