ネコさん ページ3
所沢でオープン戦。
西武ドームは半屋外なので、春先は結構寒い。
ウォーミングアップを終えると、私の名前を叫びながら、手を振る人の姿が。
L8「Aちゃ〜ん、ヤッホ〜♪」
ネコさんこと、金子侑司さん。
去年、見事盗塁王に輝いた人。
塁だけじゃなくて、女性ファンのハートも盗みまくる、俊足巧打のスイッチヒッター。
まさしく、“怪盗ネコ”である。
その笑顔にやられた人は、一体何人いるんだろう?
『げぇ、ネコさんだ!』
一目散に走って、ギータさんの後ろに隠れた。
L8「いきなり“げぇ”は、失礼やろ!」
『ギータさん、ネコさんがいじめるんです!笑』
9「侑司、俺達の可愛い妹に何か用か?笑」
L8「ちょっと、話がしたかっただけなのに!笑」
9「仕方ないけぇ、分かった。
A、侑司に何かされたら、すぐ呼べよ笑」
『はーい!笑』
ギータさんから離れ、ネコさんのもとへ。
色んな事を、たくさん話した。
L8「なぁ、もし良かったら、一緒に写真取ってくれへん?
こんな機会、なかなか無いからなぁ」
携帯を取り出した、ネコさん。
『良いですよ、撮りましょう!』
カシャッ!
ネコさん、キラッキラの笑顔。
巨さんとバトルしたら、良い勝負になりそうだ。
L8「俺も、なかなか男前やん笑」
自分で言っちゃったよ。
『ギータさんには、及びませんけどね笑』
L8「なぬぅ〜!笑
でも、ほんまにありがとうな!」
『どういたしまして!』
ネコさんは、颯爽とベンチへ行ってしまった。
身のこなしが、本当に軽やかだ。
絶対、一塁は踏ませないぞ!
そんな気持ちで、翔太とキャッチボールをした。
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作者名:ゆみぃ | 作成日時:2019年3月24日 22時