苺(Ys16目線) ページ9
夕食のデザートは、苺。
しかも、一粒がかなり大きい。
哲人さんが、可愛くガッツポーズしとる。笑
…Aの苺、つまみ食いしちゃえ。
「も〜らいっ♪」
『あっ、私の苺〜!』
へっへっへ、頂きや。
『……』
物凄い眼で、睨まれる。
これ、ほんまにヤバいやつやん。
「あわわ、ごめんってA!」
18「こいつ、食べ物の恨みめちゃくちゃ強いから。
多分、今本気で怒ってるよ」
翔太も、険しい表情。
…原樹理、やってもうた。
『私、先に部屋戻ります。
ご馳走さまでした!』
ぶすっとした表情で、食堂を出て行くA。
「あっ、ちょっと…A!」
Ys42「樹理、さすがに今のはあかんよ。
俺がAちゃんやったら、頬にグーパンチやで」
Ys36「Aさん、楽しみにしてたと思いますよ。
なのに、樹理さんのせいで全部台無し」
Ys50「俺だったら、たとえ友達でも腹立つ」
Ys10「樹理は“一つくらい良いじゃん!”って思ったかも知れないけど、Aちゃんはそれが許せないんじゃないかなぁ」
Ys30「“一口ちょうだい”が嫌、みたいな?」
Ys1「分かる…友達とご飯行くと、たまにありますよね」
18「確かにあいつ、“一口ちょうだい”が嫌いです。
人に言われても、絶対に分けません。
勿論、自分でも言わない」
Ys52「とにかく、樹理は謝らないとダメかもね」
「はい…」
俺は、うなだれるしかなかった。
でも、何て言おう…?
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作者名:ゆみぃ | 作成日時:2019年2月15日 20時