お帰り（Sh18目線） ページ49
オープン戦に向けて、ドームで練習。
ブルペンに入り、ひたすら投げ込む。
今日は、球の走りも良い感じだ。
休憩に入ろうとした時、扉が開いた。
そこには、不安そうに立つ、Aの姿。
少し痩せたように見えるのは、俺だけか？
『吉川A、無事に戻って参りました！』
俺に向かい、ビシッと敬礼。
18「良く頑張った、ご苦労！笑」
俺も、負けじと敬礼。
筑後で、一人だけで頑張ってたもんな。
『皆さん、ご心配とご迷惑をおかけしました…』
帽子を取り、頭を下げるA。
18「A、顔上げろよ。
優勝と日本一に向けて、また頑張ろうぜ！」
『うん、ありがとう！』
グータッチを交わす。
『改めまして…皆さん、またよろしくお願いします！』
16「やっぱり、翔太とAちゃんが一緒にいると、自然と盛り上がるよね」
17「そこにいるだけでみんな元気になる、みたいな？」
16「うん、ホークスの元気印！笑」
18「むしろ、自主トレから元気過ぎて、うるさい位です笑」
『翔太の意地悪〜！笑』
14「いつでも、安定の面白さだね笑」
11「二人で、M-1出れば良いのに笑」
41「大爆笑」
17「よし、じゃあ練習再開しましょう！」
全員「はいっ！」
後ろから、Aの投球を見守る。
振りかぶって投げた第一球は…ナックルだ。
コントロールもさることながら、全てが安定している。
そして何より、目つきが既に本気モード。
やっぱり、愛の力か？
ちくしょう、樹理の奴め…笑
こいつがいれば、絶対日本一になれる。
そう確信した、ある日の午後。
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作者名：ゆみぃ | 作成日時：2019年2月15日 20時
