浦添にて（Ys16目線） ページ39
今日から、本格的にキャンプ開始。
今年も、1軍スタート。
たくさん勝てるように、頑張らなあかん。
そして、入院しとるAの為にも。
キャッチボールの相手は、小川さん。
何だかんだで、頼りになる先輩や。
Ys29「Aちゃん、突発性難聴だってな」
「俺も正直、ビックリしました。
まさか、人一倍元気な彼女がなるなんて」
Ys29「だけど、もしかしたら俺達だって、ある日突然なるかも知れないんだよね」
「やっぱり、いつの時代も病気は怖いですよねぇ…」
コメントが発表されてから、Aからの連絡は無い。
翔太ですら、何の連絡も無いという。
多分、薬の副作用とかで、体力的にも辛いんやろうなぁ。
せやから、しばらく連絡出来ないって言うたんやと思う。
でも、Aはめっちゃ強いし、絶対元気になって、マウンドに戻って来るって信じとる。
練習が終わって、夕食を済ませ、部屋に戻る。
今回は、晃大朗と相部屋。
やっぱり、同い年の同期がいると、落ち着く。
Ys31「なぁ樹理、何か面白い写真とか無いん？」
「ちょっと待っててな、ほい」
携帯の待ち受けを見せる。
自主トレ中、Aと翔太と三人で撮った、変顔写真。
Ys31「お前も、こんな顔するんやな！笑」
晃大朗に見せると、腹を抱えて大爆笑。
「たまにはな笑」
Ys31「武田君と、Aちゃんのギャップが凄い！笑」
「二人とも、練習中はめっちゃ真剣やけど、ふざける時は、全力でふざけとった笑」
Ys31「樹理も含めて三人とも、同級生という事実！笑
常勝軍団ホークスの人気者、恐るべし！笑」
「お前も同級生やん！笑」
Ys31「機会があったら、紹介してな！笑」
「ええよ！笑」
明日もまた、頑張らなあかん。
A…元気になったら、抱きしめたるで！
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作者名：ゆみぃ | 作成日時：2019年2月15日 20時
