花の都の真ん中で第3幕 (ページ4)

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初耳ページ4

午前の練習を終え、お昼ご飯。

樹理と翔太、明央さん、そしてグッチさんと一緒のテーブルになった。

生姜焼き、美味しいなぁ。

18「よっ、ハムスター！笑」

『小動物じゃないっつうの！笑』

もはやお約束の、翔太のイジリ。

「出た、翔太とAの漫才笑」

クスクス笑う樹理。

Ys30「ホークスの名物になっとるらしいやん笑」

Ys42「俺らも、負けてられへんな！笑」

ノリノリな、あきおさんとグッチさん。

隣に、樹理がやって来た。

「実はな、Aに言わなあかん事があるんや。
ちょっとだけ、耳貸してや」

いつになく、真剣な表情だ。

『えっ、何かあったの？』

「Aが貧血で寝てた時、唇にチューしてもうた」

『えええ～！？』

思わず絶叫、そして赤面する私。

みんなが一斉に、私の方を見る。

『あっ、すいません…』

これは、恥ずかしすぎる！！

穴があったら、入りたい…

「早く目ぇ覚まして欲しいってのもあったし、何より、寝顔がめっちゃ綺麗やったから…ほんまに、ごめんなぁ」

樹理も真っ赤になり、照れくさそうに頭を掻いている。

『い、良いよ…』

返事をするだけで、精一杯だ。

18「樹理、Aに何したの？」

Ys30「二人とも、顔真っ赤っかやで！笑」

Ys42「若いってええなぁ♪笑」

あぁ…午後の練習、大丈夫だろうか…？