今日も明日もその先も君と。【実.シ兄.者】 (ページ5)

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エンドロール【shp】ページ5

｢きれい...｣
｢せやろ？｣
｢すごい、こんな所知ってたんだね｣
｢まぁ、最後、やし｣
｢...そうだね、｣

行こっか、と手を差し出され、彼女の手を取る。
この関係は、今日終わる。
きっかけは、些細なことだった。
俺の仕事が忙しくなって、彼女と話す時間も無くなった。
せっかくだから、最後にどこか出かけようと声をかけたのは俺だ。

｢...ごめんな｣
｢なんで？｣
｢もっと素直になったら良かった｣
｢ショッピくんだけじゃないよ、私も｣
｢仕事忙しいって言い訳したし｣
｢...うん｣
｢好きやった、ほんまに｣
｢私も｣
｢ごめん、ほんまに、｣
｢泣かないで｣

いつの間にか溢れ出た涙をそっと拭ってくれた彼女は、俺と同じように泣いていた。

｢私も、大好きだったよ｣
｢、A｣
｢もう会えなくなっちゃうから...一つだけお願いしていい？｣
｢うん｣
｢あのね、抱きしめてほしい｣

抱きしめた彼女は暖かく、どこかいつもより華奢に感じた。

何分たっただろうか、俺の体をそっと剥がして目を合わせた。

｢ありがとう、ショッピくん｣

彼女は、そのまま去っていった。

風が嘲笑うように吹いた。