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り「はい、着いたよ」
「わざわざありがとね、りょうくん」
り「お易い御用だよ」
て「Aー!」
「てつや!久しぶり!」
て「元気!?」
「見ての通り!」
いぇーい!と2人でハイタッチする。
懐かしい、この感じ。
「てつや大学どう?」
て「あー、辞めたんよね」
「え、嘘」
て「ほんとー」
「え、なんで?」
て「んー、YouTubeの方がやりたかったから?」
こういう所、変わんないね、本当に。
「まぁ、てつやらしいかぁ」
て「あ、今日ほかのメンバー来とるから、挨拶してって」
「はぁい」
り「あ、A」
「んー?」
り「上着、貸して?」
「何で?」
り「掛けとくよ。シワになっちゃうでしょ」
「…ありがとう」
また、だ。
心がきゅんとなる。
て「やいやい!お前ら!」
し「まーたてつやが何か言ってる」
て「Aが来たぞ!」
と「え、ガチ?」
「お、久しぶりです…?」
ゆ「え、と?」
と「あー!Aってお前か!?」
「えーと…」
虫「てつや、紹介よろしく」
て「城西高校出身のA。俺ととしみつと同じクラスやったんよ」
て「大体どいつかは分かる?」
「うん、ゆめ、柴田、としみつ、は分かる」
虫「僕のことは多分分からんよね。僕、ざわくん、です。てつやとはバイト先が一緒で、1個上なんだよね。よろしく、A」
「よろしくお願いします…」
と「てかさぁ、A、綺麗になったげ、彼氏とか出来たん?」
「おらんよぉ、彼氏なんか」
ゆ「え、でもほんとに綺麗になったよね?」
て「高校ん時も可愛かったけど、更に可愛くなったなぁ」
「褒めても何もでんよー?」
り「A、」
「ん、何?」
り「…あぁ、お茶、飲む?」
「あ、ありがとう」
何でもいー?とりょうくんがキッチンから声をかける。
いいよー、と言うと、りょーかい、と短く返事があった。
てつやside
虫「てつや、もしかしてなんだけどさ、」
て「んー、まぁ、牽制のつもりなんやない?」
虫「え、でも彼女いるよね?りょうくん」
て「あぁ、そっか」
虫「やっぱ伊達男は何するか分からん」
ざわくん、とゆめまるがリビングから声を掛け、行ってくるわ、とざわくんが行った。
あぁ、本当に、りょうは。
て「めんどくせー、拗れすぎやん」
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作者名:おまめ | 作成日時:2023年4月3日 2時