消えた白色

突然の来訪者 ページ20

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

は、こんな時にだれ？

ｶﾞﾁｬ

？)…久しぶり…急にごめんね…



いつもの喋り方じゃなかった。




ま)…ののあ？

の)そうだよ…アカウント…返さなきゃって思って…

ま)…そっか…入って…



今は誰も信じない。

でも、この様子じゃあ誰かにかなりやられたようだ。

今のののあなら大丈夫だろう。



そう思いながら、ののあの大好きなココアを入れる。



ま)はい。

の)あ、ありがと…

ま)ううん…

の)ほんとに…ごめんね…

ま)…うん

の)ほんと、悪かったと思ってる…

ま)うん…

の)許して貰えないと思ってるけど…

ま)もう、いいよ…もう大丈夫…

〜〜〜
ののあside



もう大丈夫。

その言葉は、私のことを許した意味での大丈夫、じゃ

なかった。

もう何も信じたくないから何も言わなくていい。

そういう意味の「大丈夫」だって、すぐに分かった。




…申し訳ない、それが私の1番の感想だ。



でも、心のどこかで私のことを許してくれてるのかもしれない。

そう思いたかった。

その理由に、ココアを出してくれたことを入れて。


私は、茉柚が入れてくれるココアが1番好きだ。

市販のココアのはずなのに、なぜかとても美味しい。


それは、相手を思って入れるからなんじゃないか。

いつもそう思っていた。




の)これ…パスワード。これでログインできるはず




私は、そう言って小さな紙切れを渡した。

茉柚はそれを受け取ると、しばらく見つめて




ま)…ありがとう。でも私はすとぷりに戻りたくない



そう言った。

茉柚にそう言われた時、

私はほんとに取り返しのつかないことをしてしまった、

そう思った。



今茉柚は人間不信になってるんだと思う。

だって、私が一緒に茉柚に嫌がらせをしてたうちの一人は

茉柚の大親友だったんだから。

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