拷問 ページ42
現に今の私の演技にすら騙されている柱に、自分は呆れてものも言えなかった。
騙されて、本当に滑稽。
私がこんなに笑顔を他人に見せるわけないじゃん。
今の自分の顔は蟲柱のような作り笑顔、誰もが蟲柱と私を重ねる。
すぐにでも笑うのを止めて欲しいはず。
『狂ってる?私がですか?』
伊黒「お前以外にいるわけないだろ...」
宇髄「それにお前、よくものこのこと顔を出せたもんだな。」
音柱が真衣を指差して言った。
『今、真衣は関係ない。』
宇髄「は?」
『それに私は狂ってませんよ?』
宇髄「その気持ち悪りぃ笑顔...それと今やってる拷問。狂気、狂ってる以外の何者でもねーだろ!?」
『?』
宇髄「唯愛がもし免罪、それか免罪じゃなかったとしても、拷問なんてそんな気持ち悪りぃ事ふる奴なんて“鬼だ”な。もし免罪だったらどうする?本当にお前、頭いかれてんぞ?」
結構言うよねぇ、人のこと言えないくせに...
『だから?』
伊黒「は...?」
『拷問の本質は相手をどう痛めつけてやるか、どう相手を苦しめ従わせるかの狂気。
この欲の塊を持つ人間、情報が全てのこの世界で拷問は日常茶飯事。
確かに、人の苦痛や断末魔を毎度聞くなんて正気じゃありません。
ですが、それにも関わらず人が人を拷問するのは、拷問する相手よりも、拷問する相手の隠し持っている情報を欲しがるから。
拷問する相手の情報は、情報の持っている人間の命より価値があり、求めているからです。
それに自分が拷問する相手よりも上に立ち、他人を痛めつけ、自分で支配し、従わせる事に快感を覚えるから拷問は狂っている程残酷なもの...ww』
『まぁ命は奪いませんが、手足の爪が無くなるまで私はしますけどね。それに今回の件は、命を奪っては元も子もないので。』
柱「...」
柱は全員立ち尽くした。
目を見開いて私をボーッと見ている。
真衣「...」
『?まぁ取り敢えず続きを。さぁ唯愛さん、頑張りましょうね!』
唯愛「わ、分かったから!」
『ようやく話す気になりましたか?』
唯愛「けど...ここじゃ言えないの。」
?
『分かりました。では私の屋敷で話して下さい。』
唯愛の手を引き、ゆっくりと一緒に歩いて屋敷に向かう。
真衣「ちょっと待ってよ姉さん!」
後ろからは真衣が追ってきて、時透と冨岡さんは無言で付いて来た。
しかも、しかめっ面で...
さっき私が言った言葉が、嘘に聞こえなかったんだと思う...
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ラムネ - ヨッシー2号さん» 頑張って今日は後編まで出しますw (2020年3月2日 14時) (レス) id: 1a10dbe1cb (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー2号 - 続きッ!続きをッ!くださいッ! (2020年3月2日 13時) (レス) id: 068bdbacd4 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - らい太郎さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年2月29日 13時) (レス) id: 1a10dbe1cb (このIDを非表示/違反報告)
らい太郎(プロフ) - 真衣ちゃァァん!私真衣ちゃんみたいなキャラ?悪女からいい子に、見たいなキャラが好きで、ほんと!ありがとうございます!←最新頑張ってください! (2020年2月28日 23時) (レス) id: 61d99012e6 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - マドレーヌさん» すみません、悪女の苗字を変更しました! (2020年2月27日 22時) (レス) id: 1a10dbe1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラムネ | 作成日時:2020年1月5日 23時