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お疲れ様 ページ33

真衣「でもさぁ...」

『...』

すると真衣は俯きながら、悲しいような嬉しいような表情で話し出した。

真衣「私、“心から”愛されたかったんだ...」

その言葉は、自分の心まで突き刺さった。

深く深く...心に浸透していく感じ。

『何で?』

真衣「私さぁ、親からは虐待されなかったし、普通の家庭だったよ。けど...
一度も“好きとか、愛してる”なんて言ってもらえなかった。
元々両親は私に興味なかったし、話しかけても無視で、話す?と言ったら「邪魔」しか言われなかった...
まだ自分は幼くて、両親は仕事で忙しかったから、昼間は近所の叔母さんに“お金を出して”預けてもらってた。
子供の面倒を見るのは疲れるし、大変だからとお金を払っていた。家はそんなに貧しくなかったの、むしろ裕福だった。
けれど、叔母さんから「私は真衣ちゃん可愛いと、大好きよ。」なんて満面の笑みで言われても、本当かどうか分からなかった。

まず“大好き”って何?って、そう素直に思った...

お金がもっと欲しくて私の機嫌をとってるんじゃないの?ってのも考えたことがある。

周りからいくらチヤホヤされても、本当に血の繋がった家族に愛してもらえなきゃ満足できないまま、私はこうなった。

同じ街の、同じ年頃の子供と同じく...

親に愛されたかった。

そう...貴女を巻き込んでまで...

けれど、結局は昔と同じ感覚で人を踏みにじってまで愛されても罪悪感しか残らなかった。

私は人間、ゴミ以下の生き物なんだって...


本当にごめんなさい...ッ」

長々と語られた真衣の過去。

彼女にも、彼女なりの過去があった。

私と同じで“親に関心を向けられない、愛されない”。

金目当てで笑顔を取り繕っていたのかは知らないが、真衣からすればそう見えてもおかしくないし、そうだったのかも知れない。

時透「...」

『お疲れ様、真衣。』

真衣「え...」

なんかよく分からないけど、そう言いたくなった。

『“ここ”に来るまで...たとえ実力がないとしても、最終選別を合格したのなら鬼殺隊員。ここまで来るのに苦労したでしょ。』

真衣は、いつも目上の人に媚を売り手柄を奪った。

自分が“愛されたい”なんて言う理由で。

そのために他人を踏み台にしてまで、自分の階級を上げて他人の評価を落とす。

本当に哀れだと思った。



でも、



少しだけ可哀想に思えてくる...

真衣「うん...ッ」

何で?→←これから



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ラムネ - ヨッシー2号さん» 頑張って今日は後編まで出しますw (2020年3月2日 14時) (レス) id: 1a10dbe1cb (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー2号 - 続きッ!続きをッ!くださいッ! (2020年3月2日 13時) (レス) id: 068bdbacd4 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - らい太郎さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年2月29日 13時) (レス) id: 1a10dbe1cb (このIDを非表示/違反報告)
らい太郎(プロフ) - 真衣ちゃァァん!私真衣ちゃんみたいなキャラ?悪女からいい子に、見たいなキャラが好きで、ほんと!ありがとうございます!←最新頑張ってください! (2020年2月28日 23時) (レス) id: 61d99012e6 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - マドレーヌさん» すみません、悪女の苗字を変更しました! (2020年2月27日 22時) (レス) id: 1a10dbe1cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラムネ | 作成日時:2020年1月5日 23時

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