これから ページ32
『親に蹴られたって殴られたって、自分は泣かなかった...他の柱に罵声を浴びせられても嫌がらせをされられても、今まで何も感じなかったのに...何でだろ...?
“どうしてこんなに悲しいのかな...ッ”
涙が止まらないんだ...さっきからずっと...』
時透「...ちょっとAを借りるね...」
時透はそう言って下を向いたままの私の片手を引っ張って、時透の屋敷に連れて行かれた。
玄関を通り、縁側で自分の楽な状態で座り、外を縛らなく眺めていた。
そして時透も横に座ってきたから、泣いた顔を見せたくなくて横を向いた。
時透「少し、話をしよう。」
『...』
はぁ...泣き疲れて話す気にもなれないし、答えるつもりもない。
思わず、一体こんなことをして、相手は何の“得”があるのか考えてしまう。
私と話をしても、別に真衣のした事や事実は変わらないし、私の心が癒されるわけでもない。
本当に何がしたいの?
自分には、心底理解ができなかった。
時透「ねぇ...これからどうするの?」
『まぁ、師範の所にでも行くよ...』
少し意外だった。
「どうして真衣に」とか「このままで良いの?」とか言われると思いきや、これから先のことを聞いて来たのだ。
『でも、師範に怒られる。』
時透「そんなに師範が怖いの?」
『...“怖い”と言うか、心配させたくないだけ。』
そして「帰る」と言い、時透の屋敷を出ようと立ち上がって歩き出した時だった。
時透「ねぇ」
『...』
時透「“心配させたくない人”は、そんな事言わないよ?」
『...え?』
この時、私の足をその言葉で止めた。
何故か見透かされている気がした。
時透は何が言いたいの?
何もおかしなことは言ってない。けど...
いいや、足を止めるな。そもそも早くここから...鬼殺隊から一秒でも早く立ち去りたいのに、こんな所にいる場合じゃない。
時透「...」
時透は何も言わなかった。
多分、それが時透との最後の会話になると思う。
時透「ねぇ、真衣のことは許すの...?」
『うん...許すと言うか、もうどうでも良いから。』
真衣「え、それ本気?」
時透・A「『は?」』
『おい、さっきから薄々気配はしてたけど、勝手に屋敷に入ってくんなよ。』
時透「はぁ...」
話を聞くと、真衣は私に謝罪をしたくて探していたらしく、時透の屋敷にいると炭治郎から聞きここまでやって来たらしい。
『良いよもう、他の柱の方が憎かったし。』
真衣「でもさぁ...
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ラムネ - ヨッシー2号さん» 頑張って今日は後編まで出しますw (2020年3月2日 14時) (レス) id: 1a10dbe1cb (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー2号 - 続きッ!続きをッ!くださいッ! (2020年3月2日 13時) (レス) id: 068bdbacd4 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - らい太郎さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年2月29日 13時) (レス) id: 1a10dbe1cb (このIDを非表示/違反報告)
らい太郎(プロフ) - 真衣ちゃァァん!私真衣ちゃんみたいなキャラ?悪女からいい子に、見たいなキャラが好きで、ほんと!ありがとうございます!←最新頑張ってください! (2020年2月28日 23時) (レス) id: 61d99012e6 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - マドレーヌさん» すみません、悪女の苗字を変更しました! (2020年2月27日 22時) (レス) id: 1a10dbe1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラムネ | 作成日時:2020年1月5日 23時