コナンside ページ49
日菜「私、だから？」
日菜さんは首を横にコテンと傾けた。
『うん。
きっと日菜お姉ちゃんだから安室……降谷さんはすっごく心配したんだ。』
日菜「なんで？」
『え…
ほんとに分かんないの？』
マジかよ、と思いながら俺は日菜さんを横目で見たが本当に分からない顔をしてるので呆れてしまった。
降谷さんの態度を見たらあからさまなのにその事に日菜さんは気づいていない。
『はぁ……
そんなんじゃ “公安警察” 失格だよ。』
日菜「今その話はNGだよ。
…ん？待てよ…もしかして…」
突然日菜さんは独り言をブツブツ言い出した。
(一体なんだ？
この人の行動パターンは予測不可能だな…)
日菜「あー!! 分かったぁ!!」
『びっビックリした…
いきなり大声出さないでよ…』
日菜「分かった、分かったよ!!
降谷さんが私を心配した理由!!」
『え、マジで？』
(マジかよ。日菜さんナイス。)
日菜「だって私がいないと仕事に支障がでちゃうもんね!!」
『は？』
日菜「だって、私が倒れたら降谷さんの仕事増えちゃうでしょ？
だからすごい心配したんだよね!!
なーるほどね。」
(今確実に “仕事” って言ったよな…
隠す気ゼロだなこの人…まぁ、いっか。)
それに勝手に納得してるし。
『日菜お姉ちゃんって案外バカだよね。』
日菜「ん？よく聞こえなかったなぁ？
どこの誰がバカだって？」
『はぁ……もういいや。』
これ以上日菜お姉ちゃんに話したところで通じないな、と悟った俺は話題を変えた。
『ねぇ、日菜お姉ちゃん。
日菜お姉ちゃんの右肩に銃弾の跡があるって看護師さんが言ってたけど何でそんな傷あるの？』
日菜「……」
日菜さんは考える素振りを見せて数秒間口を開かなかった。
だが沈黙はすぐに破かれた。
日菜「探索好きな名探偵くん？
一つお姉さんが教えてあげる。
……大人には色々 “事情” があるのだよ。」
日菜お姉ちゃんはヤンチャな子供に語りかけるような軽い口調で俺に言った。
だが、 “事情” というその一言で言葉に重みが増した。
＿＿それを境にこれ以上追求する勇気はなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 559人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
景璃(プロフ) - いい意味なんですけど！あのこんなにも赤井さんとコナンがムカつく存在になったの初めてです！仕事の邪魔された上にある意味死にかけたのに…主優しすぎる…私ならブチ切れてますもんwwこれからも応援してます。 (2022年3月10日 3時) (
レス) @page47 id: 0eef4a91ab (このIDを非表示/違反報告)
ゆあら(プロフ) - 寝子さん» ありがとうございます！素直にすごく嬉しいです！！これからもよろしくお願いします。 (2021年6月13日 13時) (レス) id: 1ce9c1d09e (このIDを非表示/違反報告)
寝子(プロフ) - 面白いですね！これからの展開が楽しみです！更新がんばってください！！ (2021年6月13日 7時) (レス) id: 031b8fe371 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：パセリ信者 | 作成日時：2021年6月11日 22時
