私の本性、金髪のアイツにバレた。【安室透】

失態 ページ24

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無限ループのアラーム音が私を煽るかのように響いている。


果たして今は何時なのだろうか。


外の渋滞音が今が何時頃なのかを表していて怖くて目を開けれない。








(よし、目を開けよう。頑張れ私。)








一向に開くことがなさそうな重たいまぶたを開ける。







『痛っ……』








昨日のアルコールがまだ抜けていないせいで頭に痛みが走る。

世間一般でいう二日酔い、というやつだ。




…だが今の私に二日酔いがどーのこーの言う権利はない。









(よし、いっせーのーせで時計を見るぞ。
覚悟は出来てる。



……いっせーのーせ!!)









【12:25】









『ははっ……HAHAHA!! 終わったな!!

オマケに昨日の記憶は見事にぶっ飛んでるし…』







でも昨日の夜、何かやらかしたのは直感的に分かった。








『やばいやばいやばいやばいやばい……

よし、落ち着こう。

まず、どこでやらかしたのかを思い出していこう。』









(まず最初、降谷さんと私と風見さんで高層ビル内のバーへ行った。

よし、ここまでは何も問題なし。



次、見事に泥酔した私は降谷さんに肩を貸してもらいながら家へ送ってもらった。

まぁ、ここも問題なし。



最期は、えーっと、
帰り際、感情収集出来なくなった私を降谷さんが抱きしめる。


うん、これも問題なs)









……









『ん？

ダキシメル…だきしめる…抱きしめる



……?!』








ここだ。絶対にここだ。私がしくじったのはここだ。









(マジかよ。嘘やん。何やってんの私。



……そういえば私 “過去” を思い出して自暴自棄なってたんだっけ。

半泣き状態だったし。

そういえば私こんなこと言ったっけ…)








“私、降谷さんのこと信じるから。”




正直に言おう。くっっっそ恥ずい。









(酔った勢いで柄でもないこと言っちまった……

でも降谷さん超優しかったなぁ…

抱きしめられときなんか安心したし…



って何考えてんだ?!

早く仕事に行かなくては!!)






私は恐る恐るスマホを開いた。

簡潔なメッセージか一文だけ送信されていた。









降谷今日は無理しなくていいから。









……少々考える時間をいただこう。









(よし、今から全力で準備して

会社に向かうとすっか。)









正直顔合わせるのくっそ気まずいけど。

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