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安室side ページ23

『A?』







焦りが隠せない。

上手く言葉を選べない。

こうゆう時、どう話しかけるのが正解か分からない。







A「なんで置いていったの……

約束したじゃん!! ひとりぼっちにしないで……

もう哀しいのはやだよ!!」







『おい、落ち着けって!!』







彼女の背中をさする。

Aは軽いパニックに陥ってる。







A「もうこれ以上誰かを失うのは嫌だ…絶対嫌だ……

なんで私を傷つけるの、置いてくの!!」







(きっと僕を誰かと勘違いしてるのか……

でもどっちにしろ……)







このままAを一人にすることなんか出来ない。

なにかに脅えて震えてる彼女を見過ごせない。







『おい、落ち着けって!!

俺はAの前から消えない。傷つけない。』







A「嘘…嘘つき!!

みんなそう言って裏切っ……」









ギュ









A「?!」









無意識だった。

自分がなんでこんな行動をとったか分からない。

A以上に自分が動揺してる。




気づいたら彼女を抱きしめていた。








A「ふ…るやさん?」








『僕はどこにも消えたりしない。

Aを傷つけることも哀しませることもしない。』









アルコールが回ってる状態のAにこんなことを言っても心に届かないことくらい分かってた。

でも言わずには言えなかった。









『僕のことを信じてほしい。』













たとえAの心に届かなくても良い。

僕の純粋な心の声が溢れて溢れて、声になって口から零れただけだから。







……









『あっ……すっすまん……』








ふと我に返って両腕を彼女から離した。

急いで謝罪した僕を見つめながら彼女は突如言った。









A「あっあの、私……

“降谷さんのこと信じるから”




じゃあね、おやすみ!!」









Aはそれだけ僕に言ってドアを勢いよく閉めて部屋へ入っていった。








『はぁ……何やってんだ自分。


明日顔合わせるの気まずいな……』





異性の部下をいきなり抱きしめるとか尋常ではない。








(明日Aに何を言われるのやら……

セクハラ容疑で訴えられるかもな……



どうかAの記憶が吹っ飛んでますように。)








そんなくだらない心配をしつつ、他にも気になることがあった。









『Aは過去に何があったんだ……』









僕の独り言は誰の耳にも届くことはなく暗い廊下に溶け込んだ。

失態→←安室side



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景璃(プロフ) - いい意味なんですけど!あのこんなにも赤井さんとコナンがムカつく存在になったの初めてです!仕事の邪魔された上にある意味死にかけたのに…主優しすぎる…私ならブチ切れてますもんwwこれからも応援してます。 (2022年3月10日 3時) (レス) @page47 id: 0eef4a91ab (このIDを非表示/違反報告)
ゆあら(プロフ) - 寝子さん» ありがとうございます!素直にすごく嬉しいです!!これからもよろしくお願いします。 (2021年6月13日 13時) (レス) id: 1ce9c1d09e (このIDを非表示/違反報告)
寝子(プロフ) - 面白いですね!これからの展開が楽しみです!更新がんばってください!! (2021年6月13日 7時) (レス) id: 031b8fe371 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パセリ信者 | 作成日時:2021年6月11日 22時

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