私の本性、金髪のアイツにバレた。【安室透】

二人きり ページ17

……

3秒程度の沈黙を挟んだ。








『あむぴ、こわいぉ♡

盗聴器 “は･か･い” しちゃったぉ♡』






安室さんの顔が固まる。






『……コナンくんたちが帰ったら話すことがある。
((ﾆｺｯ』







完璧すぎるイケメンスマイルを顔に張りつけた安室さんはお客さんの元へ戻って行った。







(お先真っ暗だぉ♡

数分前の自分を全力で殴りたいぉ♡

今日は私の厄日決定だぉ♡)







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


「じゃあねぇ、あむぴ♡

また来るね!!」





「今日も超美味しかったよぉ!!

また “あむぴ一人” の時に来るねぇ。」








最後のお客さん(あむぴセコムのみなさん)が帰った。

帰る際、私のことを睨んでたのは気のせいだということにしとこう。






時刻は夕暮れ時。

窓から生ぬるい空気が流れ込む。






安室「ありがとうございました〜

またお越しくださいね!!」






安室さんは見送りしてCLOSEの看板をドアにかけてる最中だ。







(それにしてもあむぴセコム凄かったなぁ…

安室さんが私のことを紹介した時すごい形相で睨まれた。


女の嫉妬や妬みより怖いものはこの世にないな。これほんと。



……それより)









(帰り際コナンくんと沖矢さんに凄い変な目で見られ
た…。

おい、安室透。

やっぱり類は友を呼ぶでお前の周りヤバいやつしかいないじゃねぇか。

盗聴器を仕掛ける小学生なんて漫画でも見たことねぇよ。





あぁ、この後降谷さんと一対一で話すのか……

考えるだけで気が重い……)







降谷「おい。」








私と降谷さん以外、誰一人いない空間。

その口調は降谷零そのものだ。






『うん、死ぬ覚悟できてる!!

だから今日は一秒でも早く降谷さんと別れたいな!!

これ以上巻き込まれたくないから!!』







ふざけてんのか？

なぜ盗聴器を破壊した？

お前は公安失格だ。



そんな言葉を言われると思ってた。



……だが、私の予想は大きく裏切られた。









降谷「お前……


あの二人に目をつけられたようだから終わりだな。」









『え？』







不気味に口角を上げて笑う降谷さん。

どんな言葉よりも怖くて硬直するしかできない私だった。

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