【ky】お 前 、 絵 下 手 だ な 。

painting.３ ページ3

キ「なんで？」




『なんでって……………そういう感じだからです』




キ「どういう感じ？」




『そういう感じです』




キ「そういう感じって？？」




『そういう感じだからそういう感じなんです！！』









・









頬を釣り上げ、




明らか楽しんでいる様子で




質問を続けてくる清川先輩。









・









私はおもちゃか！！









・









心の中でツッコみを入れ、



ため息をつく。









・









キ「そういえば！」









・









なにか思い立ったのか、


ポンッと手をつく。









・









キ「下の名前何ていうの？」









・









何だそんなことか。







もっと深刻なこと

聞かれるのかと思った。←









・









『Aですよ』





キ「Aね。



じゃあ俺そろそろ行くわ」





『あ、はい！』





キ「じゃあな。A。」





『！！


…お気を付けて！』





キ「おう」









・









・









満足気に去っていった清川先輩。









・









絵画室に一人取り残された私は、






さっき清川先輩に


言われたことについて考える。









・









・









───お前、絵下手だな。───









・









・









当たり前のことを、







当たり前のように言われた。









・









・









そんなこと、








自分自身が、








一番わかってますよ＿＿＿＿








・









・









・









・









＿＿＿＿清川先輩






＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿ ＿

painting.４→←painting.２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す