【ky】お 前 、 絵 下 手 だ な 。

painting.１ ページ1

19時30分。








・









部活も無事終わり、









みんなが帰っていったあと。









・









誰も居ない絵画室で一人、









絵を描く私。









・









・









？「ねぇ。」





『は、はい…？』





？「何やってんの？」





『絵を描いてます』









・









・









突如として現れた男性。









・









学年の色からして…先輩？









・









赤髪で長身。







顔は整っていて、


まさにイケメンという言葉が似合う。







泥だらけの部活着を着た先輩。







この部活着はサッカー部のもの。









・









この先輩って……








・









『清川先輩……ですか？』






キ「おー。よくわかったね

キヨでいいよ」





『キヨさん…

ゲーム実況者のキヨさんみたいですね！』





キ「ゲーム実況者知ってるの？」





『はい！

私、キヨさんが大好きなんです！！！



それでいつも

イラストとか描いて

送っているんですけど…



毎回使ってくださるんですｯ！！



もう嬉しくていつもニヤケが

止まりません((ﾆﾔﾆﾔ』





キ「ほぉー」





『ﾊｯ…！


長々とすみません…






・







先輩は何故ここに？』





キ「お前の絵、見に来た」





『私の絵ですか？』





キ「そう。



美術部入部後、

次々と賞をとる"天才新入生"



を、俺は見に来た」





『天才新入生！？

そんな噂が……。』





キ「お前のとこの部長が言ってた」





『部長ぉぉおおおお！！！(泣)』





キ「って言われてみにきたんだーけーどー…


なんだそれ。」





『キヨさんですよー

次に送るイラストです！』





キ「へー」





『私にとって、


絵を描くことは


生き甲斐なんですよ＿＿＿＿』





キ「ふーん」









・









…？






なんか不思議な先輩だなー。






さっきからずっーーーーーーと



イラスト見続けてるし。









・









もしかして、


描いてほしいとか？









・









『あの』





キ「お前」





『？』





キ「絵下手だな」





『え…？』









・









・









私の心に、


ミサイル投下されました。




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