【ワールドトリガー】太刀川隊の毒舌な問題児

十九人目 ページ21

？？「小鳥遊A！！！」



ある日、ボーダー本部全域に怒号の声が響き渡った。



「あははは。うわー凄く怒ってるなぁ、鬼怒田さんん」



廊下を走りながら、そう言うA。

そして、顔を真っ赤にさせている鬼怒田本吉。

冒頭の叫びは鬼怒田によるものだ。



「壁に穴を開けただけで怒らなくてもいいのになぁ」



数分前まで、AはC級ランク戦のブースに一人でいた。

一人でいたのには理由があった。

彼氏であり、同僚の出水公平を待っていたのだ。

しかし、時間になって来なかったので、暇潰しにブースに入って適当にメテオラを壁に向かってぶっ放していると見事に壊れたのだ。

Aは二宮以上のトリオンを保持している。

結果、鬼怒田にそのことがバレて今に至る。

以前も、このような事件を起こしたことがあった。

それは、三年前。



城戸「会議室まで来い」



そう言われたAは何思ったか知らないが、突然壁を弧月で破壊して、最短距離で会議室へ向かったのだ。



「いやー、何となくでしました。すみません」



勿論、今回もなくとなく起こしたことである。

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