【ワールドトリガー】太刀川隊の毒舌な問題児

十七人目 ページ19

放課後の合図であるチャイムが鳴る。

それを聞いて即座に私はカバンを持って本部に向かう。

途中、お婆さんの荷物を持ってあげたので、少し遅れた。

「ありがとうね」と、言われたので、少し気分がいい。

やはり、人助けは良いことかもしれない。



「こんちわ〜」



太刀川隊の作戦室に入る。

やはりそこには公平がいた。

恐らく太刀川さんは大学だろう。

昨日、レポートがどうのこうのと言っていたから。

いつも思うがどんだけレポートあるの？あの人。

私はいつもの如く隣に座る。

そして、公平の肩に頭を乗せた。



「……あのさ、公平ってカッコいいよね」



バサッと隣から聞こえた。

きっと、雑誌などを落としたのだろう。

気にせずに続ける。



「勿論、顔だけじゃなくて、性格も私は好きだよ。特に闘ってる時。表情とか公平のいやらしい作戦が好き。なんて言うのかな？波長が合う？私もそういう作戦とか好きだから。後はね、側にいるだけで落ち着く落ち着くの。イライラしててもすぐに心がリラックス出来るんだよね。…まぁ、とにかく私は公平が大好き」



隣の公平と目を合わせる。

口元を手で隠し、真っ赤な顔の彼。

ヤバい、可愛すぎる。

こっちまで照れてしまいそうだ。

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