第四十一話 ページ2
名前を呼ばれた気がした。Aと、誰かに。あの子じゃない。あの子はもう隣にいない。この世界にいない。
だって、私が「助けられなかった」から。
「おい！A！」と、頭を叩かれて意識が戻った。
「あ、当真。ごめん、考え事してた」
当真「だろうな、もうすぐ着くから準備しろってさ」
「わかった」
私は今、遠征艇の中にいた。そして間も無く三門市に着くそうだ。
「A」と、呼ばれ、その方へ振り向く。そこには風間さんがいつもの凛々しい面持ちで、立っていていた。続けて風間さんが言う。
風間「帰還中といえ何があるかわからん。気を抜くなよ」
「はい。すみません」
風間「…何を考えていた」
「……」
風間さんは、と言うか風間隊は「あの子」の事を知っている。未来が、あちらの世界に行ってしまった事を。私がその事を気に病んでいることも。
「…家にいるペット達がちゃんと生きているかなぁと思いまして」
風間「そうか。餌を与えるよう影浦に言ってきたんだろう？」
「そう、何ですけど…」
Aは、少し顔を引きつらせた。
「何日も会ってないから凄く不安なんです…私が」
風間「…もうすぐ会えるだろう」
風間さんがそう言うと同時に私達、遠征部隊は三門市に無事帰還した。
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誕生日肉 - 犬飼先輩との関係が気になるんですが… (2021年5月29日 17時) (
レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
あお果実(プロフ) - 前作から読ませていただいてます！とても面白いです！更新待ってます(*´∀｀) (2019年3月6日 17時) (レス) id: 11c4dc89d1 (このIDを非表示/違反報告)
柚さん - 続き待ってます！無理せずがんばってください！！ (2018年11月27日 23時) (レス) id: d92082f045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三毛猫
作成日時：2017年12月30日 12時
