不登校ちゃんと闇深優等生ちゃん「オリジナル」 (ページ9)

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何回も言われてきた言葉。

「瑠璃ちゃんはえらいね。」

でも、この言葉に意味なんてなくて、ただの期待させるだけさせた言葉だって私は知っている。

私は、布団の中でくるまり、考える、今日生まれた意味を今日生きた意味を。

あぁ、いっそのこと雪ちゃんと一緒なように不登校になればいいのかな。

そう思ってしまう自分がいる。

雪ちゃんには雪ちゃんのつらいことがあるって、わかってるのに。

学校に行くだけで、午後から行くだけでも

たっくさんの大人から、ほんとの言葉で、ほんとにほんとのことばで

「えらいね」

そういってもらってる。

それがうらやましくて、そんなことを思ってしまってる自分のことが大嫌いで

わたしも、本当は言ってほしいよ。

「えらいね」って「学校行ってて偉いね」って「今日も生きてて偉いね」って

でも、そんなことを願ってる間は私にそんなことを言ってもらえる気なんてしないし意味すら感じない。

しってるよ、ないものねだりだって、

学校なんて小さな牢獄で、適当に集められた人のことを考えないバカと優しい人と私みたいな作り笑顔でできた人形が劇を繰り広げる。

ただ、それだけの場所で。

不登校の子が優しくて学校に来る奴らのほうが性格悪くて。

そんな世界でどう生きればいいのか。

ネットを見ながらそうつぶやく。

私のことはだれにも相談したことなんてない。

相談したって、変わんないって気づいてるし、知ってるから。

私は、作り笑顔を作ることが得意で本当の顔を見せるより何倍も楽で、

でも・・傲慢だって、わがままだってわかってるけどっ

一回、私の本当の顔を一瞬でも見つけてくれた人が、まるで漫画の中のヒーローみたいに

「大丈夫？話聞こうか？」

こう言ってもらうことを期待してしまう。

でも、ここは二次元でもなんでもなくて、そんなヒーローはいなくって自分から行動しない限り、救ってもらえないことだって知ってる。

「っ・・・ごめんなさいっ…わがままで、ごめんなさいっ・・・・」

そういうと、私の目から生暖かい水が垂れてくる。

私の顔を暗くなったスマホの画面で見ると

自分が想像できないぐらい、ぐちゃぐちゃで不細工で、

でも、どこか、美しかった。

そう、思ってしまった。

自分の作り笑顔ではない顔を。