不登校ちゃんと闇深優等生ちゃん「オリジナル」 (ページ26)

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今日から、２日かけて、地区大会へと出かける。

他県のため、一泊二日の遠征なのだ。

私は、最後のカバンの荷物をチェックして、玄関に立つ。

「行ってきます。」

「大丈夫？忘れ物はない？頑張ってね！」

お母さんの心配性ならではの早口が私の前を流れる。

「大丈夫。行ってくるね。」

そう言って、学校へと向かった。

学校へ行くと、玄関を掃除して、楽器を積み込んで、バスに乗り込んだ。

そこから、３時間ほどかけて他県に着くと借りていたスタジオの中で練習をした。

気が付くと練習終わりの６時半になっていた。

一瞬の一日だった。

やっと一息付けたのはホテルについてからだった。

一人部屋のため、一回荷物を置き、咲来の部屋にみんなで集まった。

カードキーともらったお弁当を持って、咲来の部屋に向かう。

私は小さく、コンコン、とドアをたたいた。

「はーいっ！」

そう言って、咲来はドアを開けた。

「やっほ、あれ？一番？」

私の部屋が一番咲来の部屋から遠いはずだったのに。

「うんっ、瑠璃が一番だね。」

そう言って、狭い一人部屋に入って、お弁当を置かせてもらう。

コンコン

と音がして、桜と心が入ってきた。

「やっほー！」

心が大きな声でそう言って、みんなで「シーっ」っていう。

そうすると、心がいつもの笑顔で笑う。

私たちもつられて笑う。

「じゃあ、食べよっか。」

お弁当はフツーのお弁当だった。

でも量がちょっと多くて私には食べきれそうもなかった。

食べながら三人でいろんな話をする。

明日緊張するよねーとか好きな人の話だとか好きな漫画とか。

そうしてるうちに先生が入ってきて

「うるさいよー！」

そういった。

三人で

「ごめんなさーいっ！」

と言って、先生が帰ると顔を見合わせて笑った。

部活での遠征はもちろん初めてで、死んじゃうほど怖かったけど死んじゃうほど楽しいと思った。

一通りみんなで食べると、一回お風呂に入ることにして、私の部屋集合になった。

私は、部屋に戻るとシーンとした雰囲気でどうしていいかわからなかったけど、

すぐに解散になったら寝られるように明日の服を準備してそのあと今日切るジャージを用意した。

初めて、一人部屋でシャワーを浴びるなぁ。

そう思いながらシャワーへ足を運んだ。