不登校ちゃんと闇深優等生ちゃん「オリジナル」 (ページ16)

今日:22 hit、昨日:1 hit、合計:4,737 hit

12 ページ16

「・・・・」

布団の中、時間は10時過ぎ、不登校の私にとってはこれが日常化してきている。

私は不登校になってあんまり後悔とかしていない。

クラスに入ろうとすると聞こえる、怖い声も聞こえないから。

人のことを考えないでいいから。

私にとって、不登校で生きることが自分の一つの居場所なのであって、ほかのみんなみたいに学校に居場所がない。

…みんな学校言ってるのかな。

私、雪はどんな風にみられているのだろうか。

学校に行くのがつらくなって、生きていたくなくなったあの日

学校を休んで１日、2日のうちはまだ、クラスには入れたけどどんどん休む期間が長くなっていくうちに

クラスに行くと、何か愚痴られそうで、陰口を言われそうで、怖くって

「雪～？起きてる～？」

「お母さん、起きてるよ。」

「今日から夏休みなんだから、みんなに連絡でも入れたら？」

お母さんが、私の部屋のドアをそっと開け、スマホを入れる。

「前作ったグループ通話、それに書けばいいんじゃない？ほら、とくに瑠璃ちゃんなんか部活で忙しいだろうし遊びたかったら早く連絡しなきゃ、ね？」

「うん。」

今日から、夏休みなんだ。

何も考えていなかった。

通話の中には、私のかけがえない親友瑠璃ちゃんと花丸さやのちゃんのお母さんのアカウントが映し出されている。

『みんな、いる？』

私はそう打ち込んで送信をする。

『いるよー！どうしたの？』

さやのちゃんからすぐに連絡が来る

『いや、夏休みなったしと思って、さやのちゃんはいつ帰ってくるの？』

さやのちゃんは、小学校卒業を機に別の中学校に行ってしまい遠くなりあえなくなっていた。

『んー、私は８月４日～８月２２日までいるよ～！』

今のカレンダーは、７月２４日。

いまだに、瑠璃ちゃんの既読がつかない

『おっけー、じゃあ、さやのちゃんがいる間に三人で集まって遊ぼうか！』

『いいねー！じゃあ、瑠璃ちゃんにも予定聞かないとね。』

そこから３０分ほどやり取りをすると、既読が一気にバッとつく。

『ごめん！部活いってた！さやのちゃん帰ってくるんだ！えっと、私の予定送っとくね』

と送られた後、瑠璃ちゃんのスケジュール表が表示される

『星のスタンプが押してあるのが部活の日！見にくいけど午前か午後か書いてあるからよくわかんなかったら、教えて！』

星マークばかりで、私はどこを見ていいかわからなかった。

頑張りすぎて、学校が嫌になってしまった私と重ね合わせてしまう。

「無理しないでね。」

私の言葉が部屋にむなしく響いた。