不登校ちゃんと闇深優等生ちゃん「オリジナル」 (ページ13)

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あなたのその感情は本当？

あの子のこの言葉は本心から？

そんなこと、みんなは気になったことはないだろうか。

私は、ある。

いろいろな人の表情を見ては、作り笑顔とかどうだとかそんなことを考えている。

あーあ昔に戻りてぇ。

昔は、いじめられて散々だったけれど人の心が見えた。

色で、とかそんな単位じゃない。

もはや、二次元なのではないかという精度で見えたのだ。

ほんとの言っている言葉はもちろん聞こえる。

それとほかに、表情などを見るだけで頭の中にその人の考える言葉が入ってくる。

声と同じぐらいのきれいな音で。

その能力は便利だった。

私に優等生になってほしいんだって、今、助けてほしいとか、先生の今は静かにしてほしいなという心の声。

全部、全部

わかった。

その言葉の通りに生きてきたから。

私には、感情がないも同然だ。

例えば、だれかが大人がうれしい。って思っていたり、うれしいって喜んでほしい。って思っていたらその通りに行動していた。

そうすれば、喜んでくれたから。

例えば、笑ってほしい。って思っていたり、笑顔になってほしい。って思っていたらその通りのその人が思い浮かべたであろう笑顔を私も作る。

そうすれば、相手が幸せっていうから。

そうしていたら、相手に合わせて感情までも動かしていたから。

そりゃあ…自分の感情なんてわかるようになるわけないじゃん。

人に合わせて表情を作ること＝感情

なんだよ、私の中では。

今は、そんなに感情は読めない。

小学校へ入学したあたりから、その能力が薄れてきて

最初は戸惑った。

でも、この状態が普通なんだと知ると別になんでもなかった。

今読めるのは、だいたいの感情。

ただそれだけ。

そして、私は半分に分かれている。

ただただ、相手の喜ぶ表情を作りまくる、言葉を決して発することのない心。

あと、ずっと無表情で怖いくらい冷静に言葉を考えているからだ。

これでできている。

そんな、私でも、いつか、だれか、愛してくれますか？

二次元の主人公みたいな子が

「一緒に感情を探していこう、君は君のままでいい。」

って言ってくれる日が来ますか？

ピピピッ、ピピピッ

目覚まし時計が鳴る

「ん、んぅ。」

今日が始まる。

また、作り笑いの日が。