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「…あ…っ、」細く声が出て、唇を噛むと
「気持ちいいなら声我慢しないで」半ば強い口調で言われた。
彼の中指が、自分の中で生き物のように動いている。
時折水音が聞こえ、自分の声と混ざって、耳に飛び込んできた。
「樹、く、…ん…ぅ、」
彼の名前を呼ぼうとすると、指がぐっと曲がったり、ぐいぐいと押し付けられたりして、気が変になりそうだった。
「…ん、ぅ……や、め、……っ」
「……」
「や…っ！、やめ……」
「…やなの？じゃあやめる？」
手は止めないまま、彼が不意にそんなことを聞くので「ち、ちが…っ」つぶっていた目を開くと、やっぱり彼が私をまっすぐに見てた。
その形良い唇は悪戯っぽくつり上がっていた。背中がぞくりとした。
「…何が違うって？」
「…なん…で、っ、いじわる…」
「…なんかAみてると、虐めたくなる」
とんでもないことをその三日月のような唇からこぼしながら、彼はいっそう指を奥まで突き立てた。
さっきまでの優しい彼はどこ、
と思ったのも一瞬で
自分の声が、彼の動きと同じように、小刻みに、次第に大きくなって、
「…いきそう？」
「…い…っ、いつ、きく…ん…、ぅ」
「力抜いて。…」
「ん…ぅ、…ぁ、あ…っ！、や…っ」
目が眩むような快感に身を預けると、一気に呑み込まれた。肩で息をしても呼吸はなかなか整わなくて、彼の手を無意識に握りしめる。
目と目が合ったまま手首を握りしめられ、
彼は身体に体重をかけてきた。
ぬるぬるとした感触が直に伝わってきて、
背筋がふたたびぞくっとした。
「…腰動いてる」
「樹くん…っ、」
名前を呼ぶと、彼は「…かわいい」と頬を撫で、その手つきがいつもの彼で、安心して瞳を閉じると、急に先端が押し当てられ、悲鳴のような細い声がもれたと同時に
彼も息を荒々しく吐きながら、奥まで入って来た。圧迫感で死にそうなくらいだった。
身体中から力という力がすべて抜ける。
何も考えられなくなった。
そこから、何も抵抗できずに彼に好き勝手に揺さぶられた。
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蘭の花(プロフ) - あーぴさん» ありがとうございます！わたしもそう思いながら書いているのですが…頑張ります涙(TT) (2020年7月4日 19時) (
レス) id: edbf778f76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - もあさん» このあとの二人がどうなっていくのか、ぜひお楽しみに。(^^) (2020年7月4日 19時) (レス) id: edbf778f76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - Ailisさん» 別れるのか一緒にいるのか、どんな選択をするのか見守っていて下さい(^^) (2020年7月4日 19時) (レス) id: edbf778f76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - はなさん» いったい二人はどうなってしまうのでしょうか。お楽しみに(^^) (2020年7月4日 19時) (レス) id: edbf778f76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - ゆずさん» 本当に究極の選択ですよね。好き同士だけどそれだけじゃだめという現実が辛いです(TT) (2020年7月4日 19時) (レス) id: edbf778f76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭の花
| 作成日時：2019年11月16日 21時
