39話 転校生の奥の手 ページ40
貴「んっ」
栗「あっ、やっと目が覚めた？遅いんだよ！！(蹴」
貴「…っ！！」
古く汚い埃っぽい感じ独特の臭いによって意識が浮上するとイキナリ栗町さんに蹴られた
待って待って…
何これ？どういう状況！？
急いで辺りを見回すと旧校舎の空き教室らしき場所に私と栗町さんが居た
私は手足を縛られていて栗町さんは仁王立ちしている
スカートの裾からショッキングピンクにラメ入りのキラキラしたパンツが見えている
勝負パンツかな？
栗「貴女、起きたところで悪いけど眠ってもらうわ」
貴「一体何を…」
栗「これよ」
雰囲気が変わった栗町さんはポケットから小瓶を取り出した
中身は桃色の液体で満タン入っている
あれ、開けた時に中身が溢れる気がするんだけど大丈夫なのかな？
栗「これは1ヶ月かけて漸く手に入れた睡眠薬。貴女には此処で眠っていてもらうわ」
貴「そんなの犯罪じゃ…」
今までの敵だって空き教室に呼び出しとかはあっても睡眠薬はなかった
ていうか最早これ誘拐だよね？
栗「私がやった証拠は残らないから余裕よ。だって貴女は誰にも気付かれないんだもの」
貴「！？」
栗「此処は旧校舎の空き教室だし鍵は私が持っている。なくしたって言って処分すれば取り壊しが決まるまで誰も来なくなるはず」
ということは私は例え目を覚ましても此処から出られない！？
栗「携帯とかは没収してあるし手足縛られてちゃ窓も開けれないでしょ？大声出しても誰にも聞こえない。貴女は此処で1人なのよ！！」
栗町さんが高らかに笑って宣言する
嫌だ、嫌だよ…
此処で独りぼっちのまま閉じ込められるなんて…
皆とバレーしていたし甘党対決とか言って馬鹿騒ぎしたい
栗「しかも出られたとしてもバレー部の皆は貴女には嫌悪の目を向けるわね。私が代わりに愛され姫よ」
貴「！！」
そうか…
私が出られないってことは栗町さんがやりたい放題できるってことだ
証言ができない分、私がドンドンと疑われてバレー部から退部させられるかもしれない
なんとかしないと…
栗「逃げようとしてんじゃねぇよ！！(蹴」
貴「くっ…！！」
立ち上がろうとした瞬間に栗町さんに蹴られて吹っ飛ぶ
栗町さんはそのまま私の右腕を持ち上げて睡眠薬を全て注射器で打ち込んだ
栗「じゃあね。おやすみ」
栗町さんが空き教室を出て鍵を閉める音が聞こえた
私はドンドン意識が遠のいていく
助けて…皆……
40話 やはり姫の仲間は誤魔化せない→←38話 実行された作戦
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ノア(プロフ) - 「ふぉわっ(グラッ」がフォアグラに思えてやっぱり夢主金持ちなんだなと思ってしまった (2018年6月30日 8時) (
レス) id: b6e0dc5b12 (このIDを非表示/違反報告)
果汁ジノ％(プロフ) - 純粋なのが心痛む分まだ良い悪女ちゃんですよ！性格良かったらマジタイプです (2017年11月2日 17時) (レス) id: d083393dd1 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 甘党対決面白すぎww楽しく見させてもらいました！ちなみにうちはアイスマカロン派♪ (2017年2月26日 14時) (レス) id: 05b6114aca (このIDを非表示/違反報告)
夜咲(プロフ) - この小説面白かったです笑 悪女ちゃんが、まさかのカッターキャーなしというのは新鮮でした笑 続きも期待してます！ (2016年11月20日 20時) (レス) id: 1c41cc6aef (このIDを非表示/違反報告)
雪姫 - みかんネコさまっ！わたくしもプリン大好きでありますっ！あと続編おめでとうございます！ (2016年11月9日 20時) (レス) id: 9371f41d6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかんネコ | 作者ホームページ：
作成日時：2016年5月10日 17時
