もし他人だったらこの一線は越えられたのだろうか２

5ｰｰ▽ ページ7

ｰｰ




「はぁあ！？
襲われたのはこっちですけど！？！？」





『いや、意味わからないから！じゃあなんで私の服もあんたの服も乱れているのさ！』






「ちょっ、まって！落ち着け！
俺の話を聞け！」




それから昨日の事を話される





家に行ったら寄った私が帰ってきて尻もち付いただの、帰りたくても鍵がないから帰れなかっただの…




うわぁ、申し訳ないことした…





『ごめんね、なんか迷惑かけちゃって…』




「ホントだよ…」




頭をかきながら窓を見る稜雅の鎖骨に赤くいくつものアザがある




『ねぇ、稜雅、怪我した？』




「え、尻と鼻以外して無いけど…」




『ココは？どうしたの？』




「え？どこ…？」




洗面所へ向かい鏡を見る




「ぅわぁぁあ！！！
跡ついてんじゃん！」




『えええ？！何！なんの跡？！』





「お前のキス跡だよ！！！昨日お前酔って俺の鎖骨にキスしてきたんだよ！これ跡になってんじゃん！！」



うちそんなことしてたのー！！！？




「めっちゃ赤いじゃん…」




『ごめんなさい…』





「お前マジ他の男の前じゃ飲むなよ？



やられたの俺で良かったけど、他の男だったらもうかわいそう…」




『そこまで言わなくてもいいじゃん！』





「そこまで言わないとわからないでしょ？
ほら、水」



そう言っていつ用意してたのかわからないほどさり気なく渡してくれるところ優しい




『ありがとう……』




その日からお酒を飲むのはほどほどにしようと決めたのでした


ｰｰ終わり

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