もし他人だったらこの一線は越えられたのだろうか２

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「ありがとう」



満面の笑みを浮かべて喜んでいる



「ほら、もう夜遅いんだから帰ろう」




「うん」




見送るため稜雅も1階に降りる





リビングにはソファに座ってテレビを見ている母の姿





「あれ、Aは？」






「さっき帰ったわよ」






「あー…そっ」





何も言わずに帰ったのかよ…





「瀬川、夜遅いから送っていくよ」




「え、いいよ！すぐそこだし」






「いや、一人では危ないから…ね？」






「うん、ありがと…」






夏の夜にしては涼しい風が吹いている





瀬川の家まで5分もしない





家に着くまでは誰も喋らず無言のまま外を歩く音がする





「じゃあ、今日はおつかれ、いろいろと笑」





「うん、楽しかったよ、稜雅君ママとAさんと料理作れて」





「美味しかった」





「うん、今度、作ってあげる！何が好き？」




「肉」




「肉料理沢山あるよ〜その中でも！」





「え〜じゃあ生姜焼き」





「わかった、作るね」





「楽しみにしてる、じゃあおやすみ」




「おやすみ」






家の門の前で別れてまた歩き出す





それにしても瀬川が俺の事好きだったなんて…





芸能活動して今まで多くのファン達に好きって言われてきて少しは慣れてきたって言い方おかしいかもしれないけど前よりかは免疫付いたと思ったのに…




実際にこうしたシュチエーションで言われると結構嬉しいというか照れるな…






でもなーんか嫌な予感するけど…まっいっか！






さーて、お風呂入って寝よ…









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