もし他人だったらこの一線は越えられたのだろうか２

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ｰｰ




「ん………」





ふと目が覚める





何時間寝ただろうか…




でもまだ瞼が重い…





目を閉じ大きく寝返りをし足を伸ばそうとしたら何かにぶつかる








ん……？






重い瞼を開けると目の前にはスヤスヤ寝てるAがいた









……………









「うわぁぁあっっ！！！」





ドン





「いてっっ！！！」







余りにも驚きすぎて後退したら壁に頭をぶつけた







『あ、起きたー？』







目を擦りながらゆっくり身体を起き始める







「な、な、なんで寝てんの！？違う！何で居るんだよ！！」







『っふぁぁぁ〜…ん？余りにも気持ちよさそうに寝てたからそれ見たら私も眠くなって…』







「そうじゃなくて！！」









『寝てるって言ってたから家に来たら稜雅のお母さんが稜雅は風邪引いて寝てるって教えてくれて看病してあげてって上がらせてくれたの』








おいおい母よ……









あ〜もう風邪のせいなのかさっき頭をぶつけたからなのか頭が痛い







『何〜熱出てるの〜？』







そう言って額に手を当てる









『うわーーーこりゃ酷い…なんで言わなかったの？熱出してるって』








「だってそう言ったらお前来るだろ、言わなくても来たから意味なかったけど……」








『も〜そんなに添い寝が嫌だった？』








「そういう事じゃねぇよ！」








『ちょっと待ってね〜』








何やらビニール袋をガサガサし、箱を開けて冷えピタを取り出す








「どうしたのそれ」








『風邪って聞いてコンビニに急いで行って買ってきた』







普段だらしなくてふざけてるのにたまにこういう優しくしてくれる所があるんだよな…









『ほら、おでこ出して』








「ん」







『貼るよ〜あ、ごめん手が滑った』







「おい！そこ目だから！！目に貼ってどうすんだよッッ！！！」








『ハハハッッごめんって！手がフフフっ滑って…っヒーーー面白い』







優しくねぇッッッッ！！！！







「結構色んなもの入ってるけど何買ってきたの？」








『スポドリに…桃！の缶詰に、みかん！の缶詰に…』






「か、缶詰…ね…その茶色いやつは…、」






『あ、これ？ジャーン！精力ざ…






「いらねぇよ！」






『いや…ほら早く元気になってほしくて…』





「元気にする場所おかしいだろッッッ！」







やっぱり優しくねぇただの変態だッッッッ！！




ｰｰ

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