もし他人だったらこの一線は越えられたのだろうか２

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『帰っちゃだめ！！』








「わかった！わかったから、ね？1回手を離そうね？」









『帰らない？』









「帰らない！帰らないから1回後ろに5歩くらい歩いて」








『わかった…』









Aはゆっくり手を離し後ろに下がる









片目を開けて確認するが下着姿が目に入りすぐ手で目を覆った









「やっぱり布団に1回はいって」









『はぁ…、注文が多いんだから…』









ため息をつけながらのそのそと布団に入る









ため息つきたいのはこっちのほうじゃ！！！









指と指の間から布団に入ったか確認して手をおろした









「あのねぇ、どういう目的はわからないけどそんな格好でいたら風邪ひくよ？」









『そんなのわかっとるわ！風邪を引きたくてこんな格好なんかしてないし！！』









「じゃあどうして」









『…稜雅が喜んでくれるかなって思って…』









「いやいやこっちはあんな連絡してきたから何かあったのかなと心配して来たからさ…」









まぁ、心配はそんなしてなかったけど









「心の準備というものが…」









『ちゃんと見て欲しいから心の準備してくださーい』









「なんか雑だな！」









もう面倒くせぇけどしつこいからとりあえず見て可愛いとかなんとかいって誤魔化して早く帰ろう…









深く深呼吸して自分に暗示をかける








大丈夫だ、目の前にいるのはただの人間








ちょーっとだけ肌の面積が広くなってるだけであって別に変な感じにはなるな









大丈夫ッッ！！









「おっけ、心の準備できた」









『いくよ？』







さぁこい！俺は今無敵だ！！！








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