もし他人だったらこの一線は越えられたのだろうか２

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コンコン



ドアを叩く音




『はーい』




「入るよ〜」





ガチャ





「なんか向こうみんな酔っ払っててもう逃げてきた」




『あ、そうなんだ』




稜雅が携帯をポケットに入れながらテレビを覗く





「…うわぁ！何見てんの！」





『え？あなたが出ているDVDですけど？』




「見ればわかるよ！いいよ見なくて！恥ずかしい！」




急いでリモコンを持ち消そうとする





『あぁ！やめて！！まだ見たばっか！稜雅なんて見てないから！！！』





リモコンを取り返しすぐにベットの上に逃げ込む





「いや、それはそれでなんか傷つくけど！？」




じゃあどう言えばいいのよ！





『てかさ、この稜雅別人みたいだね…なんかいつもより倍かっこいいじゃん』






「あー、それ俺の影武者だから、俺じゃないから」




『へー』




稜雅のボケを拾わず真顔で返す





「おい、ひでーな笑」





なんとなく画面越しの稜雅を追いかけていたらある所でウインクをした







『ぐぁぁあああ！ウインクした！稜雅がウインクしたぁぁあ！！』





「うるせぇ！してないわ！」






『いや！したもんね！！絶対した！ちょっと待って！？……ほら！！』



興奮しながら巻き戻しをし、ウインクしたのを、確認する




「ねぇ！やめて！巻き戻さないで！！」





『ウインクなんて出来るんだ〜ちょっと今やってよ』





「はぁ！？しねぇーよ！」





『いいじゃんしてよ〜』





「しませーん」






『ケチ！じゃあこれで我慢する』






再び巻き戻しをしようとリモコンを手に取る





「だーーーっ！こら！」







急いでリモコンを取ろうとする稜雅の手をかわそうとAは手を後ろに引いた





「そんなことしていいのかな？」






一瞬にして稜雅の顔が変わった






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