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「ねぇ、ビール飲ませて」
食後テレビを見ながらゆっくりしてたら急に言い始めた
『君、ビールはお酒だよ?』
「知ってるわそんなん」
『お酒飲めないでしょ?』
「いや、飲めるから」
なんなの急に…強がって…
冷蔵庫からキンキンに冷えた缶ビールを渡す
『無理しないでね』
プシュッ
ゴクゴク……
「うぇえええ…まずっ……」
『ほら子供にはまだ早いの』
この言葉がいけなかった
「俺はAにとってまだ子供にみえる?」
『う…ん、まだ子供かなぁ〜ビールのうまさでさえわからないんだもん』
少しばかり挑発してみた
それから稜雅は無言でビールを苦い顔しながら飲み続けた
そんな渋い顔なんて大げさ…
『ねぇ、本当に無理しないでよ、稜雅は弱いんだから』
「大丈夫…だっ…て」
あーもう…顔も耳も真っ赤じゃん
『もういいでしょ、残りは私が飲むから』
「じゃあ…」
ゆっくりとその濡れた目をAに向ける
『ん?』
「じゃあ飲ませてあげる」
そう言って稜雅はビールを口に含んでAを見つめながらゆっくり近づく
え?
『ちょっ……、まっ……』
抵抗する前にAに顎を軽く持ちキスをした
『んっ………く…』
唇からビールが流れ落ち、首に伝わるのがわかった
口の中にビールはもうないのにずっと唇が重なり口の中で舌と舌が絡み合う
『っっ…………はっ…………りょっ……』
「ん………」
だんだん力が抜ける
苦しい………息が………
そしてゆっくりと唇が離れた
『っっっはぁ、はぁっ………苦しいよ………』
「はぁ………………はぁ……ま…だ………」
そう言ってまた稜雅は口にビールを含みAの口へ注ぐようにキスをした
Aの口から流れ落ちる液体は稜雅の手につたる
もうお酒のせいなのかわからないけど頭がクラクラしてきた
『んっく………ん………っっ』
「ん……はぁっ………………」
いつのまにか稜雅の身体と密着して身体中が熱くなる…
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作者名:オレンジ | 作成日時:2016年2月3日 10時