もし他人だったらこの一線は越えられたのだろうか (ページ21)

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玄関のドアを開ける

そこにはテレビを見ながらゆったりしてる稜雅が居た

「あ、おかえり……ってどうしたのそんな息切れして

顔赤いよ」

『え！？いやぁ、てか来てるんだったら連絡ちょうだいよ！』

「いやラインしたじゃん笑見てないの？」

あぁ見たわ…

連絡くれてたわ…

『ごめんさっき見たわ』

「見てんじゃん」

とりあえずビールを

ﾌﾟｼｭｯ

ｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸ

『あーーもうビール最高！お腹すいた！もう！』

「え、食べてきたんじゃないの？」

『食べてきたけどお腹すいたの！』

「あら、食欲お有りで」

『だってあんなの食事に入らないよ』

「あんなの？」

『さっき小山さんと食事したの！』

「うん、知ってる」

え…もしかして見られた？

『…な、なんで知ってるのよ…もしかして…』

「俺、エスパータイプだから？」

『はいはい、エスパーね』

ただのはったりか…

『何か食べる？』

冷蔵庫を開け食材を探すが思ったより食材が無かった

「食べる」

『食べてないの？』

「うん」

『ん〜じゃあ簡単なものでいいかな〜昨日今日買い物してないからあんまりない』

「いいよ、ちゃんと食べれるものだった何でも」

『何それ、私結構料理うまいんだからね』

「今日もイタリアン？」

『ん？食事のこと？そうだよ』

「美味しかった？」

『美味しかったけど〜…』オシャレすぎて緊張してあまり食べれなかったっと…」

『そう。でも……』

今日のデートを思い出すとなぜか胸がキュッてなる

〈可愛い〉

可愛いなんて初めていわれた

「でも？」

『何でもない』

「っそ」

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