もし他人だったらこの一線は越えられたのだろうか (ページ16)

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▽ ページ16

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あのままいつも通りの関係でその日は過ぎた

少しは変わるかなと思ったけどあれから全然変わらない

変に意識しちゃってるからかな

二人きりの沈黙なんて全然気にならなかったのに

最近、沈黙になった瞬間焦る

あーもう…

そんな考え事をしながらパソコンに没頭

大きいプロジェクトが始まって資料作成に追われている

せめて今日中にできる事は終わらせたい…

昼休み

ふとパソコンでインターネットをしてみた

稜雅のグループのトピックスが出てた

それとなく押してみると先日開いたイベントについて書かれてある

大きいフェスでアーティストとして下さい出演していて、大きく取り上げられていた

うわーすご……

いつの間にかこんなことに………

ファンのみんなはほぼ女子中高生とか若い子

肌ピチピチじゃん、羨ましい

私なんて毎日パックとかして必死なのに

あぁもうかわいい女の子にキャーキャー言われてさぞ嬉しいだろうなあいつは

と不細工な顔でパソコンの画面とにらめっこ

「何見てるの？」

『おっつ、小山さん…』

「あぁ、このグループ今人気だよね」

知ってるんだ…

「好きなの？」

ドキッ

『いえ！ただたまたま開いたらこのページに…こんな年下を好きになるわけ無いじゃないですか笑』

ごめんなさい、嘘です、年下の紫の子を好きなんです

「そっかちょっとホッとした」

『え？』

「こんなイケメングループが好きとか言われたらもう俺は叶わないじゃん？笑」

『いえいえ！そんなこと無いですよ！小山さんだって十分ですよ』

「ほんと？嬉しい」

たまに無邪気に見せる笑顔が可愛くてキュンとくる

小山さんと話してると申し訳ない気持ちでいっぱいになる

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