もし他人だったらこの一線は越えられたのだろうか (ページ45)

今日:4 hit、昨日:31 hit、合計:204,232 hit

2ｰｰ▽ ページ45

ｰｰ

いやいや、でもそんな大きな声じゃなかったから外には聞こえてないはず！

『え、いや、呼んでないけど！？聞き間違いじゃないかな？！』

「そっか」

ただの聞き間違いかとこめかみをポリポリと掻く

そしてAの横を通ろうとしたときにたまたま腕と腕がぶつかったその時

『ひぁんっ』

はっっっ！！

直前でやめてたせいでいつもより感じやすくなり声が出てしまったッッ！！！

Aは思わず手で口を抑える

「え？」

何だ、とこっちを見てくるので勢いよく、何でもないと首を横に振る

Aの目を見つめながらじりじりと稜雅が迫り来る

ダメッ！来ないでッッ！

稜雅から逃げる様に横をすり抜けようとした時

「ちょっと、なんかおかしいよ？」

そう言ってAの手首を掴む

『やめっっ……！』

稜雅に掴まれた瞬間身体がビクッと反応し
振りほどこうとして稜雅の顔をみた

自分でも分かる

今、顔が赤い

「…やめない

そんな可愛い顔魅せられたらやめられないよ」

優しい目で見つめられる

ｰｰ