病弱少女は八乙女楽の想い人で、逢坂壮五の妹です！！２ (ページ10)

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ミュージックフェスタと一織のミスページ10

「七瀬さん、前に、Aさんの料理はいただいてます。ありがとうございます。あの、四葉さんは最後に回しますから「なんでだよ、いおりん！！「じゃあ全員分残せますか！？」「でき『大丈夫だから！ちっちゃいお皿に分けて、まず全員に配る』
「おおっ！偉いな、A！そのデカさからして、マネージャーや社長の分もあるんだろ？
呼んでくるよ。ここでワイワイ食おうぜ！」
そう言って、三月がレッスン場を出て行った。

龍side
歌番組の収録が終わり、プロデューサーに声をかけられた。けっこう良い人で、俺たちもよくしてもらってる。ミュージックフェスタのインディーズを紹介してくれ、か。楽が、口を開いた。
「アイドリッシュセブンとか、どうですか？ほら、嵐の日に駅前でライブしてた。元気あるし、聴いてて楽しいし」
楽、客を取られたって怒ってたのに。なんだかんだ面倒見いいから、気に入ったみたいだ。
プロデューサーも乗り気で、この話は終わった。
一緒のステージに立てるの、楽しみだなぁ！

みんなでくだらない話をしながら食べて、私は主に聞き役だけど、陸のドジ話がたくさん聞けた。そんな中、電話が一本。万理さんがとる。
「はい、小鳥遊事務所・・ええっ！？あ、はい、はい！分かりました！ありがとうございます！！
ーみんな、ミュージックフェスタにインディーズとして出演依頼が！！」
歓声が、上がった。
テレビに出る注意点は、あとでラビチャで大和さんに伝えておこう。生放送の音楽番組と経済系は、そりゃ別物だけど。大勢の人の目に映るって本質は同じだから。
邪魔しちゃ悪いと思って、ツムのお父さんに小さく、また来ますって言って、帰った。
まだ、陸や環には言えない。きっと、環には嫌われるかもしれないし、陸とは変な壁を作りたくないから。本当は、言った方が楽になるかもしれないけど。
小さな悩みと一緒に、フェスタまでの日々はいつもより速く過ぎていった。

そして、当日。
《それでは、どうぞ！》
仕事をつい速く終えて、テレビの前に座っている。
よく聞くイントロと一緒にみんながポジションにつく。
ん？陸の様子が変。スタジオ内はキレイなはずなのに。一織は気にかけてる。目を凝らしていると、音が消えた。
ここは、一織のパートのはず。
まさか、
陸に気を取られて、歌うの忘れた！？

あの後。アイドリッシュセブンは曲を続けれず、その後のトリガーの引き立て役のような感じになってしまった。