病弱少女は八乙女楽の想い人で、逢坂壮五の妹です！！２ (ページ13)

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ネット番組とMEZZO ページ13

《それで、その番組、チョー面白いんですよ！お嬢も見てるんでしょう？【キミと愛ドリッシュナイト！！】》
『うんうん、面白いよねー！初回の陸くんもよかったけどさ、私のオススメはやっぱり質問コーナーのやつかな？』
《あぁー！メッゾの結成訳あり事情が聞けかけた！一織くん、すごいあせってて、可愛かったなぁ！！》
あれから少し経って、今、陸たちはネット番組を配信している。初回からしてグダグダだったけど、逆に親しみやすいし面白いってウケてる。今、休憩中だからって電話で話してる会社の仲間もそうとう気に入ってる。本当、あの子たちは逆境に強いよね、見習いたい。
にしても、さっきも話に出てきたMEZZOー兄さんと環だけのユニット、大丈夫かな？あの二人、明らかに性格合わなさそうなのに、仲良しユニットで通ってるし・・。
一織とも、あの電話の最後の真意が読めないし、確かめるのも怖いから、連絡取れてない。よし、夏のパーティー終わったら、ちゃんと聞こう。

天side
「お疲れ様でした」
そう言って、撮影所を出る。龍達の待ってる楽屋に戻ろうとしたら、また声が聞こえた。
「だから環くん言っただろう！期限は守らないと「そーちゃん、うっさい！！」・・・ごめん」
MEZZO、陸達のところから2人だけで先にーたぶんうちの社長のせいでーデビューしたグループ。ちゃんと、やり通せるかな。あと、四葉環には一度個人的に説教したいんだけど。
そして、逢坂壮五。真面目すぎる性格に、赤の他人では通用しないあの子と似すぎている顔だち。うん、やっぱり彼とも一度話がしてみたい。
なんて、考えながら楽屋のドアを開けた。
「あっ、天！お帰りなさい！雑誌の撮影、疲れてない？」
「ただいま。平気。マネージャー、この後は？」
「んー。夕方から歌番組の収録が一本よ。よかったら、夜から少し打ち合わせをしたいわね」
「すいません、うちの父が・・「構わないわ。ホテル王主催のパーティーなら私も営業のチャンスだし。あなた達もスポンサーを増やすいい機会よ。それに、久々に故郷に帰れるじゃない、龍。イメージを崩さないなら、少しは羽根を伸ばしても、気にしないわよ」
「姉鷺さん、ありがとうございます」
「龍、カメラには気をつけて。あと、サーダーアンダーギーのお店教えて。Aが作ってくれたやつ、美味しかったから」
「あぁ！いくつか探しとくよ」
この後はいつも通りに終わった。
沖縄での大嵐の前の静けさだと知らずに。