病弱少女は八乙女楽の想い人で、逢坂壮五の妹です！！２ (ページ11)

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桜雪うさぎからの電話ページ11

トリガーのステージを見届けて、スマホに手を伸ばす。舞台袖で見ていた7人はすごく悔しかっただろう。中でも、特に・・・。
最悪な事態になっていないよう、祈りながら名前をタップした。励ますためには、ふざけてるかもしれないけど、これがいいかな？

一織side
あの後、なんて言えばいいか分からなかった。思わず、逃げ出してしまった。
もう一緒に歌えないんでしょうか。
「私の、せいで・・・・・
兄さん、七瀬さん、二階堂さん、四葉さん、逢坂さん、六弥さん、紡マネージャー、
ごめんなさいっ・・・！！」
兄さんの素晴らしい才能をやっと認めてもらえると思ったのに。必ずスーパースターにしてみせます、なんて大口叩いたのに。
「足を引っ張ったのは、私だ・・・」
口に出してますます落ち込んだ。少しヤケになったその時、スマホが鳴った。名前も見ずに出る。
《いおりお兄ちゃん、元気出してー？大丈夫だよ！》
ロップちゃんの声がした。この声は、
「桜雪ロップちゃんですか？」
アニメ化もされているロップちゃん。その中のスペシャルであった春と冬の変わり目に起きて、その後一年眠り続ける桜雪ロップちゃん。
みんなを幸せにする不思議な力を持ってる子でしたね、みんなにとっても大切な友達で。Aさんからもらったコレクション内にもいました。
「私はあなたとは違います。みんなを幸せにできないし、お荷物ですし」
《失敗は誰でもあるよ？私ね、ちょっとしか起きれないから、寝てる間のお世話、みんながしてくれてるの。私のせいで遊べないの。だから、私もお兄ちゃんとおんなじ、お荷物なの。でもね、みんなうれしいって、気にしないでって言ってくれるから。いおりお兄ちゃんのお友だちも、そう言ってくれるよ！だって、
お兄ちゃんは、りくくんを見捨てないでしょう？》
「当たり前です・・・」
あんなドジなのにそこもひっくるめて魅力的なセンター、「私とマネージャー以外に輝かされたくないです。それに、バカなこと考えていないので、普通にお話しください、Aさん」
《元気、出た？一織》
少しだけ声が震えてる。怯えさせましたか。この人が別のキャラになる時は、大抵そうだ。今回は私のためもあるでしょうが。
「すいません。本当の失敗は怖いですね。あの、Aさんは、どうだったんですか？初テレビ出演」
ふと気になって問いかける。返事は、
最悪だった