×玖拾参× ページ43
このあとの戦いは、言わば血で血を洗う、一方的に朱月の押している戦いだった。
ある野良犬は両腕を、ある野良犬は左足と左腕を。
またある野良犬は両足を、一瞬にして斬り落とされていた。
朱月:口だけは達者じゃったのぅ?どうじゃ?
朱月は少しも汚れていない。
なぜならば、相手を斬る際、朱月は持っていた番傘で返り血を防いでいたからだ。
朱月:さて、野良犬の頭よ。おんしが最後じゃ。早よぅせい。
頭:へっ…偶然が続くのもここまでだ!
頭は二本の刀を抜いて構える。要するに二刀流だ。
だが、朱月は少しも動揺することなく、番傘を沖田の側に立て掛けただけだった。
朱月:面倒じゃの。
頭:どうだ。俺からの余興だ。
朱月:!
頭は部下の野良犬から刀を奪ったかと思うと、沖田の右肩に深々と突き立てた。
沖田:ぐあぁぁっ?!
朱月:沖田!
このままでは沖田が危ないと悟ったのだろう。朱月は腕の中で血に濡れた刀を消した。
朱月:どうやら、わっちも堪えきれぬようじゃ。
新たに出現させた刀は、先ほどまでと違い、細く、峰から刃全て赤々とした、不気味ささえ覚える刀だった。
朱月:来い。わっちの刀の糧となるがよい。
静かに構えて、朱月はそう挑発する。
頭はにたりと笑って、朱月に斬りかかった。
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ちびねこ - 蓮さん» ありがとうございます!なかなか沖田さんとキャッキャウフフが出せなくてすいません!更新頑張りますね! (2014年8月25日 1時) (レス) id: a0f37bd9af (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - 面白かったです、更新するのを楽しみにしていますね! (2014年8月23日 21時) (レス) id: 0314cd72e9 (このIDを非表示/違反報告)
ちびねこ - 霧風 晴介さん» ありがとうございます(´ω`*人)そこまでストレートに言われると照れちゃいます(≧艸≦)キャッ (2014年8月14日 1時) (レス) id: a0f37bd9af (このIDを非表示/違反報告)
霧風 晴介(プロフ) - 更新頑張ってください!私はこの作品好きです(=゚ω゚)ノ (2014年7月17日 20時) (レス) id: ce6b1caa6d (このIDを非表示/違反報告)
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